日大、暴力団一掃できるか!?
日大、暴力団一掃できるか!?
日大アメフット部、処分を受け「早急に改善策」「一新して誠心誠意努める」
スポニチ5/29(火) 21:45配信
日大アメリカンフットボール部の守備選手による悪質なタックル問題で、関東学生連盟が29日に臨時理事会を開いた。同日夜に柿沢優二理事長らが都内で記者会見し、日大の内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチ(30)について、永久追放に相当する「除名」処分にしたと発表した。
この処分を受けて日大アメフット部は加藤直人部長の名でコメントを発表した。一連の問題を謝罪し「裁定を重く受け止め真摯に対応させていただきたく存じます。早急に改善策を策定、実行し、二度とこのような事案が起こらないよう不退転の覚悟ですすめて参りたいと存じます」とした。
さらに「活動の再開をお許しいただけるように、部を一新して、誠心誠意努めてまいります」としている。
日大・内田前監督の供述「虚偽」と認定 「インカム落とした」言い訳もあった
でいりー5/29(火) 22:32配信
日大アメフット部による悪質な反則タックル問題で、関東学生アメリカンフットボール連盟(関東学連)が29日、臨時理事会を開き内田正人前監督、井上奨前コーチを事実上の永久追放にあたる「除名」処分とし、社員総会での承認を求めることを発表した。事実認定の上でタックルを実行した宮川泰介選手と内田氏、井上氏の指導者との主張に矛盾が生じている点について、基本的には内田氏らが嘘をついていると事実認定をした。
選手と指導者の間で矛盾があることを関東学連の規律委員会は4点にまとめて事実認定をした。
(1)「QBをつぶせ」という指示に込められた意味。
宮川選手は「けがをさせてしまえ」という指示と受け取り、直接発言した井上前コーチは「そういう気持ちでプレーしてほしい」という意図だと会見、規律委員会のヒアリングで証言している。
事実認定の中では、井上前コーチが「相手QBは友達か」と発言していることを重視し、「友達にはとてもできないようなことをしてこい」というニュアンスで、「認識の乖離は存在しないと規律委員会は断定します」とした。
(2)内田前監督の指示の有無。
内田前監督は指示をしていないと一環して主張している。井上前コーチも同様に発言していたが、規律委員会としては「内田監督を守ろうとして事実をねじ曲げている」と認定した。日大の選手が「ハマる」と呼称していた、内田前監督が集中的に選手を追い込む指導を当該選手に対して行っていたことが、複数の関係者へのヒアリングで判明しており、また、スタートリストから外れていた選手が急きょ試合に出たことからも、選手と内田前監督の会話がないとするのは不自然と認定した。
当該選手の供述は「極めて具体的かつ迫真性があり」と認め、また、反則タックルがあった直後に内田前監督が「不自然なほど冷静で淡々としていた」ことも、その証左とした。
(3)「1プレー目からQB選手をつぶす」ことが出場の条件となったか。
前項と同じく、練習から外され、メンバー表に名前がなかったにも関わらず急きょ出場したこと。また井上前コーチが「できませんでしたじゃ済まされない」と発言したことからも「『1プレー目から潰しに行け』という指示は5月6日の関学大戦に出場するための条件だった」と考えるのが妥当だとした。
(4)内田前監督は当該選手に「やらなきゃ意味ないよ」と言ったのか。
内田前監督は23日の記者会見でも「彼が何を言っているか正直、分からなかった」と出場を直訴した当該選手との会話はなかったと主張したが、規律委員会は「不自然きわまりない」と認定した。監督に直訴をした後に会話が成立しなかったのに、「そのまま帰っていくでしょうか」と指摘。「自身の関与に関わる部分は信用性がない」と切り捨てた。
また、内田前監督は規律委員会のヒアリングでも「(反則時に)ボールを見てしまった」「宮川選手は見ていなかった」ため、当該選手を反則行為の直後に下げなかった理由を説明した。さらに、ヒアリングでは「インカムを落として見ていない」とも付け加えたという。
しかし、公になっている映像などを見ると「内田監督が視線を当該選手に向けていたことは映像でも確認できます。また、内田監督がインカムをひろう動作は認められていない」と嘘が露呈。「最初の反則行為を見ていないとする内田氏の供述は虚偽であると判断します」と切り捨てられた。
こうした事情から内田前監督が反則を容認していたことが認定された。
関東学連、日大・内田前監督らの反則指示を認定…「やらなきゃ意味ないよ」は立派な指示
スポーツ報知
関東学生アメリカンフットボール連盟(関東学連)が29日、臨時理事会を開き、悪質タックル問題で揺れる日大への処分を発表した。
この日夜、同学連の柿沢優二理事長(63)らが都内で会見。問題を調査した同学連の規律委員会(5月9日発足)が日大の内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチ(29)が宮川泰介選手(20)に悪質なタックルを指示したと認定。内田前監督(62)と井上前コーチを8段階の処分のうち最も重く事実上の永久追放にあたる除名処分とした。
守備を統括する立場だった森琢ヘッドコーチは除名に次いで重い資格剥奪、危険なタックルをした宮川選手には2018年シーズン終了までの出場資格停止処分。チームとしての日大には公式試合の資格剥奪処分が課された。
規律委員会の森本啓司専務理事(48)は日大、関西学院大両チーム関係者への聞き込み調査を行ったことを明かし、「試合前日、宮川選手は井上コーチからどこでもいいから相手QBに突っ込めという指示を受けた。試合当日も井上コーチから『相手QBを潰す』と監督に言ってこいと言われた。宮川選手が監督にそう言ったところ、内田監督に『やらなきゃ意味ないよ』と言われた。さらに井上コーチに『できませんじゃ、すまないからな』と言われたということです」と内田前監督、井上前コーチの“反則指示”を認定した。
「1度目の悪質な反則を内田前監督と井上前コーチはサイドラインからしっかりと見ていました。パスが投げられて、ボールの方ではなく、当該選手の方を見ていたのが映像で確認されています」と断言。2度目、3度目の反則行為についても説明した後、「宮川選手は井上コーチに『これで退場だが、成長できたからいいじゃないか』と言われたが、当該選手はベンチに下がって泣いていた。井上前コーチに詰め寄った選手もいた」と続けた。
「内田前監督は試合後、反則について、『何か聞かれたら俺がやらせたと言え』という趣旨の発言をしました。宮川選手は泣いたことについて、井上前コーチに『おまえは優しすぎるからダメなんだ』と説教されたということです」とした。
「試合後の内田前監督はもっと踏み込んだ発言をしている。『反則というなら、これが僕のやり方。選手はもっとイジメますけどね。もっとやってみなと』と発言したという」とした。
◆日大の反則指示否定についての規律委の判断
1,「QBを潰せ」発言はケガさせろの意味か?
▽気性が激しくない選手に「潰せ」ということはあるが、「相手QBとは友達か?」と聞くことはない。井上前コーチの発言には「友達にはとてもできないことをしてこい、ケガをさせろ」というニュアンスだった。認識の乖離(かいり)など存在しないと規律委は判断する。
2,「潰せ」は内田前監督の指示だったのか?
▽(23日会見の)井上前コーチの発言は内田前監督を守ろうとしている信頼性に乏しい発言。宮川選手の発言の方が迫真性があり、(監督の)「やらなきゃ意味ないよ」は立派な指示である。
3、「1プレー目から相手QBを潰せ」が試合出場の条件だったのか?
▽井上前コーチの「できないじゃすまされないからな」発言、宮川選手が出場できた点から真実である可能性は決して低くない。
4、内田前監督は「やらなきゃ意味ないよ」と言ったのか?
内田前監督の自分の発言に関する主張は全て不自然と思われる。「ボールを見てしまって、宮川選手を見ていない」は映像で確認できる通り、選手の方を見ており、内田氏の供述は虚偽であると判断。内田前監督が「反則だっていいから、もっとやってみな」と容認していたから。
日大のアメフト部員が声明「盲目的に従ってきてしまいました」
スポーツ報知
アメリカンフットボールの日大と関学大の定期戦(6日、東京)で日大選手が関学大QBに悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大の部員たちが29日、声明文を発表した。
追いつめられた仲間を手助けできなかった責任に触れ「これまで、私たちは、監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました。それがチームの勝利のために必要なことと深く考えることも無く信じきっていました」と言及した。
今後については「私たちが心から愛するアメリカンフットボールを他のチームの仲間たちとともにプレーできる機会を、お許しいただければ有難いと思っています」とした。
【声明文】
本年5月6日に行われました関西学院大学アメリカンフットボール部と私たち日本大学アメリカンフットボール部の第51回定期戦での私たちのチームメイトの反則行為について、ケガを負ったQBの選手とご家族の皆様にお見舞いを申し上げるとともに、関西学院大学アメリカンフットボール部関係者の皆様、関東学生アメリカンフットボール連盟その他の関係者の皆様に、多大なご迷惑とご心労をおかけしてしまったことを、私たち日本大学アメリカンフットボール部選手一同、心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。また、私たちの行為によりアメリカンフットボールという競技そのものへの信頼が損なわれかねない状況に至ってしまったことについて、アメリカンフットボールを愛する全ての皆様、そして社会の皆様に深くお詫び申し上げます。
今回の件が起こってから、私たちは、どうしてこのようなことになってしまったのか皆で悩みながら何度も話し合ってきましたが、まだ明確な答えが見つけられたわけではなく、これからも話し合いは続けていきたいと思います。また、これから捜査機関による捜査や大学が設置する第三者委員会の調査が行われるようですので、私たちも全面的に協力して、その結果も待ちたいと思います。なお、それらの捜査・調査に際しては、関係者の皆様にも、私たちが信じているチームメイトのように、誠実にありのまま全てをお話しして、その責任をしっかり受け止めて頂きたいと思っています。
ただ、少なくとも、私たちは、私たちの大切な仲間であるチームメイトがとても追い詰められた状態になっていたにもかかわらず、手助けすることができなかった私たちの責任はとても重いと考えています。これまで、私たちは、監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました。それがチームの勝利のために必要なことと深く考えることも無く信じきっていました。また、監督・コーチとの間や選手間のコミュニケーションも十分ではありませんでした。そのような私たちのふがいない姿勢が、今回の事態を招いてしまった一因であろうと深く反省しています。
私たちは、日本大学アメリカンフットボール部全体が生まれ変わる必要があることを自覚しています。今後、具体的に何をしていかなければならないかについては、これから選手一同とことん話し合って決めていきたいと思います。ただし、絶対に必要だと今思っていることは、対戦相手やアメリカンフットボールに関わる全ての人々に対する尊敬の念を忘れないこと、真の意味でのスポーツマンシップを理解して実践すること、グラウンドではもちろんのこと、日常生活の中でも恥ずかしくない責任ある行動を心がけるなど常にフェアプレイ精神を持ち続けることを全員が徹底することです。そのために何をしていく必要があるのか、皆様にご指導頂きながら、選手一人ひとりが自分自身に向き合って考え抜くとともに、チーム全体でよく話し合っていきたいと思います。
そして、いつか、私たち日本大学アメリカンフットボール部が、部の指導体制も含め生まれ変わったと皆様に認めていただいた時には、私たちが心から愛するアメリカンフットボールを他のチームの仲間たちとともにプレーできる機会を、お許しいただければ有難いと思っています。また、そのときには、もし可能であれば、私たちのチームメイトにも再びチームに戻ってきてもらい、一緒にプレーできればと願っています。
私たち選手一同の今の思いは以上のとおりです。私たちは、今回の件の深い反省のもと、真剣に、謙虚に、一丸となってチーム改革を実行していく所存ですので、どうかご指導のほど、よろしくお願い致します。
平成30年5月29日
日本大学アメリカンフットボール部選手一同
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