飲食店をド底辺化させた悲劇の社会構造とは・・・
ド底辺飲食の実態に詳しいブラック企業アナリストの新田龍氏は、「飲食業には日本の構造的な問題が集約されている」とし、会社、社員、労働基準法の観点からこう分析する。
「まず、会社側の問題としては、とにかく今は安くて長時間営業している店が当たり前となってしまった。そのため、バイトを減らすなど、安易に人件費削減に手をつけてしまい、非人間的なサービス残業を強いられる状況になってしまっています。ダメになったら使い捨て。従業員は部品ですらなく、燃料扱いをされてしまっているんですね」
なかには、留学生を日本語を学びながら働く名目で“研修生”とし、安い時給でこき使っている飲食店もあるのだとか。
また、激安店だけではなく、流行のコンセプト飲食店も問題をはらんでいる。
「コンセプト系の飲食店では新しいものに飛びつく客の好奇心を満たすため、サービスが過激化していく傾向があります。最初は単なるコスプレだったのが水着に、そしてお触り可に、と。女子高生を水着で接客させたとして、『ももじろうグループ』の経営者らが逮捕された事例がありました」
それだけ聞くと、従業員たちは被害者のように思えるが・・・。
「一方で、社員にも問題があります。飲食では、大量採用が当たり前で、学生時代に努力をしていなかった社員がたくさん採用されるため、一部の店舗は吹き溜まり状態。就職難で、高学歴社員も入社するようになりましたが、ド底辺社員のレベルや業務内容に絶望し、すぐに辞めてしまうんです」
また、労働基準法の存在も、悲劇を生む要因の一つなのだと言う。
「長時間労働をなくしては成り立たない業界なのに8時間で設定されると、残業代がかさみ、結果、サービス残業を求めることになります。だから、8時間縛りを廃止し、長時間働くことに同意した従業員に、ちゃんとした対価を支払うようにしたほうが、労働環境はかえってよくなるなず。労基法は違反しても、自殺などのニュースにならない限りは大きなペナルティにならないことも問題でしょう」
法改正をしなければ変わらないところまできていた日本の飲食業界に未来はないのだろうか…。
ド底辺コスプレカフェ経営者が語る求人のウソ!!
秋葉原でコスプレカフェ「M」など、数店舗の飲食店を経営するA氏が人材採用のウラを明かした。
「コスプレカフェといえば、客とゲームをしたり写真を撮ったり、いわゆる“接客アリ”が当たり前。ですが求人広告に書いてあるのは『ウエイトレス募集』のみ。入店してから、『キャバクラみたいじゃん!』と仰天するコも少なくありません。
それ以上にツラいのは、安い給料と客引きのノルマでしょう。コスプレカフェの場合、時給850円スタートが相場。ノルマは、1時間に1人以上の客を路上で掴まえること。1~2か月程度の仮採用期間にノルマが達成できなければ、即クビです。
これも求人広告には一切触れられていませんが、実は大半の店で衣装は女のコの“買い取り”なんです。それも1着1万8000円~3万5000円。その費用を毎月分割で給料から差し引かれるというシステムです。秋葉原という街やコスプレがよほど好きな女のコじゃないと長続きしませんよ」
話題のコンセプトレストランRの面接に潜入!!
今、世間でもっとも注目を集めているコンセプトレストラン「R」。記者Mが、バイトの面接に潜入してみた。まずは、何も知らないふりをしてバイト希望のメールを送信。するとすぐに返信が届いたのだが、よく見たら差出人欄は、署名と全く関係のない「熊五郎」という名前。熊五郎って誰だよ!やや不安がよぎりつつも、翌日さっそく面接してもらうことに。
敢えて肌を露出したいでたちで向かうと、スーツを着た小太りの男性が待っていた。
「レストランRで募集かけてたんだけど、実は人手足りているんだとよねー。だから併設のガールズバーで人を集めてるの」
こう切り出され、雑居ビルの2階へ。これは人気のRを釣りに、風俗で働かせるというパターンか? との予感が階段を上ると共に高まる。
そのバーではお触りは禁止とのこと。だが、実際は店内で、うさみみ&水着姿のコの肩に客が手を回している姿があちこちで見られた。慌てて逃げ帰ろうとすると、「最後に写真だけ!」と無理やり撮影。
帰りにチラッと覗いたレストランRには、極彩色の壁に虹色の球が埋め込まれ、床いっぱいに女のコの全身写真がひしめいていた。記者の写真もそのひとつになるのだろうか‥・。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://kotodamayogen.blog.fc2.com/tb.php/678-b170d066
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)