フィリピンの麻薬戦争「無関係の便乗殺人が2千件」
フィリピンの麻薬戦争「無関係の便乗殺人が2千件」
朝日新聞より
フィリピン国家警察のデラローサ長官は8日、麻薬犯罪が絡む殺人とみられ、背景を「捜査中」としていた3千件以上の事件について、
その約3分の2は麻薬とは無関係の殺人事件だったとの調査結果を明らかにした。現地放送局GMAネットワークが報じた。
麻薬捜査に力を入れるドゥテルテ政権発足後の7月1日から11月30日に報告された3524件(3841人が死亡)を国家警察の監視委員会が調べた結果、麻薬密売人や使用者らが関わる事件は1081件だけだったという。
デラローサ長官は、
「2千件以上は個人的な理由による殺人。麻薬戦争に便乗したもので、プロを雇った殺害もありうる」
と話した。
フィリピンでは遺体のそばに「密売人」などと書いた紙が置かれた殺害事件が相次いでいるが、麻薬関係者に見せかけた殺害が頻発している可能性がある。
一方、議会上院は7日、麻薬戦争における法手続きを踏まない殺人について調べた結果、
「麻薬犯罪撲滅を目的に国が殺害を指示した事実は証明できない」
とする報告書を公表した。
ドゥテルテ氏が長く市長を務めた南部ダバオ市で、犯罪者を殺害しているとささやかれる「暗殺団」の存在も認められないとした。
ただ、報告書はドゥテルテ氏について、
「大統領の言葉や行いは人々の模範でなければならない」と記し、殺害を促していると受け止められないよう注意を求めた。ドゥテルテ氏は「犯罪者は殺してもいい」などと公言してきた。(ハノイ=鈴木暁子)
㊟この国も一世紀遅れているのかも。期待できる大統領ではあるが、当分の間危険なのは間違いない。渡航するのは控えるべきだろう。
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