2017-08

(@フィリピン)記者が殺される国で

(@フィリピン)記者が殺される国で

朝日新聞より


 10月初旬のマニラで、たまたま目にした現地紙の記事に体が固まった。知り合いのフィリピン人記者の名前があったのだ。配信した記事のために脅迫されているという。


 彼が書いた記事は、フィリピンのドゥテルテ大統領が演説でナチス・ドイツのユダヤ人大虐殺(ホロコースト)を持ち出し、「自分も喜んで麻薬中毒者を殺したい」と発言したという内容。


演説を聴いたおそらくすべての記者が報じた問題発言は世界を驚かせ、ドゥテルテ氏に批判が集まった。


  だがその後、ネット上でこの男性記者と同僚の女性記者2人だけが匿名の人々に集中攻撃された。

 あるブログは2人の名前を挙げ、「悪意があり無責任な記者は民主主義の敵」「すぐに撃たれて殺されるべきだ」といった脅迫ともいえるコメントが載った。


ドゥテルテ氏支援者のフェイスブックでは「罰せられるべきだ」という言葉とともに2人の顔写真も公開された。「麻薬犯罪者だ」とのデマが流れたサイトもあったという。


 記事を読んだその日、彼らに会うことができた。2人は身の安全を守るため自宅を離れ、小さな子どもも連れて逃げていた。女性記者は肩をすくめて話した。「ここは記者が殺される国だから」。

 米国のNPOジャーナリスト保護委員会(CPJ)によると、1992年以降、世界で最も多くの記者が殺された国はイラク(174人)で次がシリア(94人)、3番目に多いのがフィリピン(77人)だ。


 フィリピンで死亡した記者が担当していたテーマで最も多いのが政治で、61%にのぼる。そのあと汚職(43%)、犯罪(25%)、人権(6%)、ビジネス(3%)、戦争(1%)と続く。


 フィリピンの記者殺害数をぐっと押し上げた事件が2009年にあった。

南部マギンダナオ州で、記者30人と助手2人が惨殺された事件だ。


州知事選への立候補届け出をする政治家の妻に同行した際、武装グループに襲われ、近くの丘につれていかれて殺害された。

多くの遺体に銃創と長刀による刺し傷があり、手を後ろに縛られた遺体もあったという。


 政治家を輩出する一族が、ライバルの立候補を阻むために殺害を実行したとされた。

この時は政治家の家族も含め計57人が殺害され、記者だけが狙われたわけではない。だが、政治的な理由を根拠に、気に入らないものを力で除去しようとする意図がありありと見える。

 CPJによると、その後もフィリピンでは14年まで毎年1人~数人の記者が殺害されてきた。


 14年に殺害されたのはタブロイド紙の50代の女性記者で、地方局のラジオ番組も担当していた。


カビテ州の自宅に男が2人押し入り、銃で記者を撃ってバイクで逃亡したとされる。記者は地元警察の不正を調べていた。警察幹部が記者殺害の容疑者に浮上したが、その後も逮捕されていないという。


 13年に殺害された3人のうちの1人は40代の男性。

現地報道によると友人と外出中、トイレに立ったところを複数の犯人に撃たれ、少なくとも28もの銃弾を浴びて殺された。

担当するラジオ番組で地域の官僚の汚職などを鋭く批判することで知られていたという。

逮捕された容疑者は別の事件でも殺害に関わった疑いがもたれている。この年殺害された別の50代の男性カメラマンは、娘と妻といたところを自宅に押し入った男に射殺された。

男性は地域の麻薬密売の現状を批判していた。その後逮捕されたのは、麻薬密売に関わるとされる容疑者だった。
     ◇
 国中が戦闘状態にあるわけでもなく、比較的自由な風土。明るくたくましい人々がたくさん暮らすフィリピンのような国で、なぜ記者が殺されるのか。私にはなぞだった。


 だが、麻薬犯罪撲滅に力を入れるドゥテルテ大統領の就任後、毎日のように、密売人や中毒者とされる人たちが「容疑者不明」のまま殺害されている状況をみて、


記者殺害とこの「麻薬戦争」における犯罪者の殺害はつながっているのかもしれないと感じた。


いみじくも、ドゥテルテ氏が今年10月12日の演説で、「過去の政権の頃からすでに『暴力の文化』はあった」と話した。


邪魔なやつは暴力的な手段で殺すという行動様式は脈々とフィリピンという国の底流にあり、昨今の麻薬戦争によって多くの人が気づかされただけなのではないか。


 拳銃が簡単に手に入り、安い賃金で人を雇うこともたやすいフィリピンには、邪魔な人の殺害を請け負うヒットマンが何人もいるのだろう。


政敵や記者に追い詰められた政治家や警察が、直接手を下さず人を殺す「しくみ」があるのではないか、ということも想像できる。


 フランスの新聞が今月、ドゥテルテ大統領のことを「Serial Killer(連続殺人犯)」と書いたことが話題になったが、


ドゥテルテ氏個人が残虐きわまりない人で、連日人を撃ち殺しているわけでは決してない。ただし、大統領という立場にある人が公の場で、「犯罪者は殺してもいい」と口にしていることは大きな問題だ。


 400万人とされる麻薬犯罪者をゼロにするため、断固として麻薬犯罪に立ち向かう姿勢は評価すべきだ。


しかし国連などから忠告されながら、「超法規的殺人」とよばれるこうした麻薬犯罪にかかわる殺害を止める方策を提案するどころか、内政干渉だとして、国連や欧米諸国をののしる言葉を返している。


 問われるのは、ドゥテルテ氏がこの国の「暴力の文化」をなくそうとしているのかどうかだと思う。

 ドゥテルテ氏就任後の麻薬戦争で、捜査の過程で警察に抵抗し、殺害されたとされる人は1375人。


一方で、麻薬密売の関係者が「口封じ」のために殺したとか、自警団による殺害などといわれるものの、真実はいまだ「捜査中」とされている死者は2250人にのぼる。


これらの人たちを殺害した容疑者を逮捕し、背景を解明しない限り、気に入らないやつは殺すという文化はなくならない。つまり、記者が次々に殺される事態も変わらないということになる。


 ドゥテルテ氏にはその実行力で、警察による殺害の背景はもちろん、「捜査中」の殺害事件の背景を調べあげ、早急に明らかにしてほしい。

もしも「中毒者同士の勝手な殺し合いだ」などと見て見ぬふりをしたら、「暴力の文化」を野放図にするばかりか、ドゥテルテ氏の名の下に正当化することになる。

麻薬問題をなくそうとしながら、麻薬と常に共にあった「暴力の文化」を容認することになる。
     ◇
 そんなことを考えていたところ、フィリピン政府が13日、記者の殺害や報道機関への脅迫事件に関する専門調査機関を発足したと発表した。


10月下旬にも初会合を開き、長年の汚点の解消に取り組むことを表明した。


「報道関係者の殺害や攻撃は、法の裁きを受けずに何でもできるという風潮につながる」。ドゥテルテ氏はこう話したという。


 フィリピンの病巣に大胆に切り込んでいくことで国民の人気を得たドゥテルテ氏が、選挙期間中から訴えてきた「変化」を、ここでこそ期待したい。


いまもどこかに隠れて過ごさざるを得なくなっている2人の友人の無事を祈りながら。 鈴木暁子(すずき・あきこ) ハノイ兼マニラ支局長。


㊟十数年前、タイに行った。二日後、プーケットまで足を延ばすのに旅行代理店をホテルに呼んだ。

 来たのは50歳大の日本人女性、ホテル内の旅行案内所で手続きの間に、

「タイは人殺しを簡単にできる組織があるんだってね」

 と興味半分にその女に。


 その女、日本語で、

「ええ、ありますよ。30万円でOKです。ご紹介しましょうか?」

・・・・。


 タイやフィリピン、オーストラリアには日本を食い潰したワルが多く住んでいます。しかも、長く。もちろん不法滞在です。


 やがて現地の言葉を覚え、日本人ツアーのガイドで金儲けを始めます。いわゆる同胞を食い物にするのです。


 こうした彼らが警察官や現地のワルと組んで、殺人請負人を紹介するようになるのです。

 私もある程度の国々を歩きましたから判るのですが、現地の日本人ガイドにはロクなヤツがいませんでした。

もちろん、私には霊的なものがあり、それを見抜いてしまうのですが…彼らは不思議と私を怖がり、遠のきます。犯罪者には怖い人が直感的に判るようです。

ともかく、海外ではガイドにも気を付けることです。日本人でなく、現地人でもです。甘い言葉を掛けてきたら100%危険です。
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月影のナイト日本人こんにちは安いよガイドロクでなしナイス!

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プロフィール

長官官房

Author:長官官房
渡邉 正次郎(わたなべ しょうじろう).
政治ジャーナリスト・作家
レコードヒットチャート編集長を経て、衆議院議員小峰柳多秘書、参議院議員迫水久常秘書となり、多くの政治家の選挙参謀として活躍。現在、政治・社会評論、講演の傍ら、何人もの政治家ブレーンとして『国会質問、演説原稿』等を依頼され、選挙参謀としても活動し、全員当選させている。.
 99年の東京知事選で石原慎太郎を担ぎ出させ、最後に名乗りを挙げさせる。投票日昼に「石原は165万票で当選」とマスコミ取材に応え、組織を持たない石原の票読みを的中させ驚かせた。また、オウム真理教の看板男、上佑史浩が「数百人のジャーナリストとお会いし、唯一人信じられたのは渡邉先生です」と、逮捕の日に身元引受人を依頼したことはメディアに大きく取り上げられた。.
 また、参議院議員迫水久常秘書当時、全国の暴走族を大同団結させ、『関東連合を』設立、初代最高顧問として抗争事件を起させぬよう指導した。この当時の教え子たちは現在、地方議会、大企業、役人として活躍しており、現在も彼らは情報を提供してくれている。もちろん、闇社会にも教え子は多く、彼らは組織の大幹部、親分ではあるが、今も関東連合初代最高顧問として熱い尊敬を受けている。.
.
議員生活約30年の小泉元首相“議員立法”一本もなし!が、一民間人の政治ジャーナリスト・作家の渡邉正次郎が発案、または改正させた法律(順不同).
.
*動物愛護管理法の改正.
《ペット飼育者のペット放置、殺害の多さをレビ報道で知り、『重い刑事罰に』、.
と武山百合子議員に国会で提案させ議員立法で改正を実現。今後はペットを金儲.
けに繁殖させるブリーダーや販売業者の取り締まりもより厳しくなる。<動物愛.
護管理法は明治時代に施行。このときまで一度も改正されず>》 .
.
*団体規制法(国家転覆を図った団体を取り締まる).
《オウムに破防法適用を政府が決定。が、5人の公安審査会で否決(委員に破防.
法絶対反対を組織決定している極左弁護士3名。)され激怒。武山百合子議員か.
ら国会質問作成を依頼されたことをチャンスに、衆議院予算委員会分科会で、.
「国家転覆を狙ったオウム真理教に破壊活動防止法を適用できないならば、それ.
に替わる法律を作るのが国家の義務」と質問。.
松浦功法務大臣が「素晴しい質問で、即議員立法ででも」と答弁。議員立法で成立。同時に「公安審査会の委員に破防法絶対反対の極左弁護士三名はおかしいのではないか」の質問も。以降、弁護士を2名に減》.
.
*NPO法.
《河村たかし現名古屋市長が現役代議士時代に発案法律。が、当時の大蔵官僚が.
“金を集めるのは大蔵省以外許さない”と自民党議員らに逆陳情し、廃案にされ.
る寸前に河村議員から相談され、素晴しい法案なので親しい自民党議員たちを半.
分脅し継続審議に持ち込み、次の国会で成立》.
*個人情報保護法.
《武富士顧問当時、「同業者の消費者金融Pがブラックリスト(返済がない悪質なもの)を闇金融に売り飛ばしているので、取り締まって欲しい」と依頼を受け、河村たかし議員に持ち込む。議員室に大蔵省役人を呼んで『取り締まるように』と指示すると、「取り締まる法律がない」と。ならばと河村議員を法案筆頭提案者で議員立法で成立》

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