2017-08

ソ連崩壊、アメリカ没落を予言した学者が占うトランプとEUの未来


ソ連崩壊、アメリカ没落を予言した学者が占うトランプとEUの未来

フランスの人口学、歴史学、人類学者でもあるエマニュエル・トッド氏は、過去に誰もが思いもしなかったソ連の崩壊、アメリカの没落を的中させて一躍有名になった予言者でもあります。

そんな同氏がトランプ現象やEUの未来について語った内容が、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で紹介されています。

予言者エマニュエル・トッドは、トランプ現象をどう見る?

世の中には、「予測がピタリとあたる」ので「予言者」と呼ばれる人がいます。

フランス人の人口学者、歴史人類学者、歴史学者エマニュエル・トッドさんは、まさに、予言者。この方は、もう何十年も、大きな予測をはずしたことがありません。

まず1976年、当時「永遠に続く」と思われていたソ連の崩壊を予測し、一躍有名人になりました。

2002年、トッドさんは、『帝国以後』を出版。アメリカが崩壊に進んでおり、衰退するにつれて世界にとって危険になるという考えを示しました。

当時、ソ連崩壊後唯一の超大国になったアメリカの没落を予測する人はなく、世界を驚かせます。

しかし、その後トッドさんの予測通りにアメリカが進んでいった時、世界はもっと驚いたのです。また、EUやユーロの行き詰まりについても、早くから警告していました。

そんな予言者トッドさんは、「トランプ現象」についてどう感じているのでしょうか? 朝日新聞デジタル10月1日付にトッドさんのインタビューが載っていました。

トランプ現象は、アメリカ人の○○化疲れ

──大統領選挙でドナルド・トランプ氏が共和党の候補になったことの意味をどう考えますか。

「(民主党で候補者指名を争った)バーニー・サンダース氏の人気も合わせると、米国社会で大きな変化が生まれていると感じます。
支離滅裂で挑発的なトランプ氏のスタイルの陰に隠れがちですが、トランプ氏を支持する人たちの反乱には理があります」

「また民主党の党大会で、サンダース氏の演説に会場が強く反応したのは、自由貿易や環太平洋経済連携協定(TPP)の問題に触れた時でした。米国では大衆層だけでなく、前は反対していなかった中流層も意見を変えています」

アメリカ人は、大衆だけでなく、中流層もTPPに反対だそうです。安倍総理も、「アメリカが反対だから」という理由で、TPPをやめたらいかがでしょうか?

では、なぜアメリカ人はTPPに反対なのでしょうか?

「昨年のある人口動態調査によると、45歳から54歳までの米国の白人の死亡率は、1999年から上昇しているというのです。途方もないことです。
(同上)

45~54歳の白人アメリカ人は死亡率が上がっている! 働き盛りじゃないですか!? なぜ、45~54歳白人アメリカ人の死亡率は上がるのでしょうか?

自殺や麻薬、肥満といったことが原因でしょう。生活レベルの低下、退職後の不安……。グローバル化による低賃金の労働力をめぐる競争などが、多くの人にとって耐えがたくなっています。
(同上)

「グローバル化による低賃金労働力をめぐる競争が耐えがたい」

読者の皆さん、是非安倍総理に教えてください。自民党が主張しているように、「移民毎年20万人」なんてやってたら…。

それだけ労働者数が増えるので、日本国民の賃金は確実に下がっていきます。アメリカでも欧州でも、「もう移民は嫌だ!」といって見直しの機運が高まっている。

それなのに日本は、「欧米がやっているからわが国もやらなければ!」。欧米で失敗した政策を真似るのは、いい加減やめてほしいものです。

そしてトッドさん、「トランプ現象」の理由を一言で表します。
これは、グローバリゼーション・ファティーグ(グローバル化疲れ)なのです。
(同上)

「トランプ現象」の理由は、アメリカ人の「グローバル化疲れ」! さすが、トッドさん。ぴったりの言葉を考え出しました。


イギリスは、なぜEU離脱を選んだのか?

次にトッドさん、イギリスのEU離脱について語ります。

──今、その米国人も英国人も国民国家の枠組みに戻ろうとしている、と。

「そうです。英国の場合、トランプ現象に当たるのはEU離脱問題です。原動力は、あまりにたくさんの移民を受け入れることへの拒否反応です。英国でも民族や国民という問題が優先課題になったのです」

「英国の国民投票は、EU離脱を求めた大衆の声と残留を訴えたエリートたちの対決でした。英国には、エリートに敬意を払うという伝統があります。しかし、それも指導層が国民の安全を守っていると考えられる時に限られます。国民投票の結果は、グローバル化に対する批判です」
(同上)

イギリスのEU離脱は、「反移民」「反グローバル化」であると。「移民推進派」の政治家さんにも是非聞かせたい言葉ですね。

EUの未来は?
次にトッドさん、EUの未来について語ります。

──エリートたちが主導した欧州統合の未来は?

「アイデンティティーの危機、共同体に帰属しているという感覚の危機が生じています。たとえばフランスへの帰属意識は低下している。
けれども欧州に帰属しているという感覚はもっと弱い。欧州は、国民国家が消滅することへの治療法を生み出していません。むしろ重症化させています。
(同上)

欧州の人たちは、「アイデンティティーの危機」に陥っている。自国への帰属意識が薄く、なおかつ欧州への帰属意識はもっと薄い。結局EUはどうなっていくのでしょうか? 決定的な言葉がつづきます。

今、EUは解体しつつある。最後に神話を粉砕したのは移民危機です。
(同上)

EUは、解体しつつある! EUも、かつてのソ連のように崩壊するのでしょうか?

多くの国で、「EU離脱の賛否を問う国民投票を行う」と宣言している勢力が力を増しています。トッドさんの母国フランスでは、来年大統領選挙がある。

マリーヌ・ルペンさんが当選し、国民投票が実施される。そしてフランス国民がEU離脱を選択すれば、EUは実質終わりですね。
そんな可能性も現実味をおびてきています。
image by: Wikimedia Commons『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
スポンサーサイト

テーマ:とっておきの情報いろいろ - ジャンル:ニュース

コメント

EUが動く自由がある西のソ連邦だと言うイギリス人がいました。日本はなぜか居座る竹中民間議員が格差を拡げるだけ、帰って来ない金のブーメラン、答え方がまるでシナ共産党のようなもの言いで唖然とする。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kotodamayogen.blog.fc2.com/tb.php/4522-bdea3342
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 680

紹介文:

ブロマガ記事一覧

ブロマガを購入する

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

プロフィール

長官官房

Author:長官官房
渡邉 正次郎(わたなべ しょうじろう).
政治ジャーナリスト・作家
レコードヒットチャート編集長を経て、衆議院議員小峰柳多秘書、参議院議員迫水久常秘書となり、多くの政治家の選挙参謀として活躍。現在、政治・社会評論、講演の傍ら、何人もの政治家ブレーンとして『国会質問、演説原稿』等を依頼され、選挙参謀としても活動し、全員当選させている。.
 99年の東京知事選で石原慎太郎を担ぎ出させ、最後に名乗りを挙げさせる。投票日昼に「石原は165万票で当選」とマスコミ取材に応え、組織を持たない石原の票読みを的中させ驚かせた。また、オウム真理教の看板男、上佑史浩が「数百人のジャーナリストとお会いし、唯一人信じられたのは渡邉先生です」と、逮捕の日に身元引受人を依頼したことはメディアに大きく取り上げられた。.
 また、参議院議員迫水久常秘書当時、全国の暴走族を大同団結させ、『関東連合を』設立、初代最高顧問として抗争事件を起させぬよう指導した。この当時の教え子たちは現在、地方議会、大企業、役人として活躍しており、現在も彼らは情報を提供してくれている。もちろん、闇社会にも教え子は多く、彼らは組織の大幹部、親分ではあるが、今も関東連合初代最高顧問として熱い尊敬を受けている。.
.
議員生活約30年の小泉元首相“議員立法”一本もなし!が、一民間人の政治ジャーナリスト・作家の渡邉正次郎が発案、または改正させた法律(順不同).
.
*動物愛護管理法の改正.
《ペット飼育者のペット放置、殺害の多さをレビ報道で知り、『重い刑事罰に』、.
と武山百合子議員に国会で提案させ議員立法で改正を実現。今後はペットを金儲.
けに繁殖させるブリーダーや販売業者の取り締まりもより厳しくなる。<動物愛.
護管理法は明治時代に施行。このときまで一度も改正されず>》 .
.
*団体規制法(国家転覆を図った団体を取り締まる).
《オウムに破防法適用を政府が決定。が、5人の公安審査会で否決(委員に破防.
法絶対反対を組織決定している極左弁護士3名。)され激怒。武山百合子議員か.
ら国会質問作成を依頼されたことをチャンスに、衆議院予算委員会分科会で、.
「国家転覆を狙ったオウム真理教に破壊活動防止法を適用できないならば、それ.
に替わる法律を作るのが国家の義務」と質問。.
松浦功法務大臣が「素晴しい質問で、即議員立法ででも」と答弁。議員立法で成立。同時に「公安審査会の委員に破防法絶対反対の極左弁護士三名はおかしいのではないか」の質問も。以降、弁護士を2名に減》.
.
*NPO法.
《河村たかし現名古屋市長が現役代議士時代に発案法律。が、当時の大蔵官僚が.
“金を集めるのは大蔵省以外許さない”と自民党議員らに逆陳情し、廃案にされ.
る寸前に河村議員から相談され、素晴しい法案なので親しい自民党議員たちを半.
分脅し継続審議に持ち込み、次の国会で成立》.
*個人情報保護法.
《武富士顧問当時、「同業者の消費者金融Pがブラックリスト(返済がない悪質なもの)を闇金融に売り飛ばしているので、取り締まって欲しい」と依頼を受け、河村たかし議員に持ち込む。議員室に大蔵省役人を呼んで『取り締まるように』と指示すると、「取り締まる法律がない」と。ならばと河村議員を法案筆頭提案者で議員立法で成立》

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (90)
ニュースの深層 (5574)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR