【大暴走中国】習政権とズブズブの企業集団「ワンダ、王一族」の異様な驀進ぶり
6.9
★(3)
中国共産党幹部の一族による、大胆過ぎる経済活動や“灰色”の資産隠しは、「パナマ文書」に象徴されるメガリーク以降、さすがにやりづらくなっている。
そのため表看板は「民間」ながら、共産党幹部とズブズブの企業が東奔西走する。
習近平政権において、その代表格が近年、「中国ナンバーワンの富豪」と急浮上した「大連万達集団」(ワンダ・グループ)、王健林会長である。
胡錦濤前国家主席から、習氏に権力が委譲される直前の2012年6月、米ブルームバーグなど複数メディアに、習氏の長姉夫婦や温家宝首相(当時)の長男長女、序列4位の賈慶林・全国政治協商会議主席(当時)の娘婿らと、ワンダ・グループとの経済的な深い関わりが暴露された。
そして、習政権が本格的に船出して以来の「ワンダ、王一族」の破竹の勢い、というより異様な驀進(ばくしん)ぶりが話題を集めている。
その1つが、テーマパーク戦争だ。大型複合観光施設「万達文化旅遊城」(ワンダ・シティー)が、上海ディズニーリゾートのオープンを数週間後に控えた5月下旬、江西省南昌にて開業した。
王会長は、
「ミッキーマウスとドナルドダックへの熱狂は終わった」
と鼻息荒くディズニーに宣戦布告をしたが、園内のショッピングモールには、ディズニーの偽キャラクターがぞろぞろ…。
また、英国王室への接近とも受け取れる事実が、昨年12月に報じられた。
ロンドンの高級住宅街に建つビクトリア朝時代の豪邸が、8000万ポンド(約123億円)で王会長の妻、林寧氏に売却されたのだ。
契約文書には、土地所有者である英国のエリザベス女王とともに、王氏の妻のサインがあるという。
ウィリアム王子一家が暮らすケンジントン宮殿に近い同物件を仲介したのは、女王の代理人でもあるクラウン・エステート社で、豪邸の売買は印紙税だけで950万ポンド(約14億5960万円)。ロンドンの不動産取引史上、最高額と報じられた。
さらに、「中国のネット上で話題の人物」として、最近発表されたランキングで、ナンバーワンに選ばれたのは王会長の息子、王思聡氏である。
20代後半にして資産は40億元(約650億8700万円)。
ぜいたく禁止令が出ている習政権下で、1晩で4000万円近く使ってみたり、「お騒がせセレブ」「芸能界のご意見番」などともてはやされている。
「結婚相手にすると一生安泰」だからと“国民の夫”の愛称までついた。
さて、王会長も熟知しているはずの「大連実徳集団」の徐明会長は、薄煕来・元重慶市共産党委書記とその妻、谷開来の粛清とともに失脚し、昨年、44歳の若さで獄中死した。
徐会長は、「薄ファミリーの金庫番」などと揶揄(やゆ)された人物である。
習政権が危機にひんした後も、王一族の“王国”が順風満帆でいられるのかは相当に怪しい。■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。
㊟日本のヤクザもこういう人物をシノギにすれば日本人に迷惑を掛けずに済むし、警察とも共存できんじゃない?
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