いわくつきの人物が都知事選の裏に
小池百合子都知事とも“密”な関係? 給付金詐欺で逮捕を報じられた安倍昭恵氏の友人ラッパー「華麗なる人脈」
奥窪 優木
2021/02/25 11:10
「絶句したし、あってはならない発言だ」
東京五輪・パラリンピック組織委会長だった森喜朗氏の女性蔑視発言に対し、当初は態度を留保していた小池百合子都知事だったが、世界的に非難の声が高まると見るや、こう断罪した。その後、IOCのバッハ会長らを交えた「4者会談」を欠席することで、森氏に完全に引導を渡して見せた。
いわくつきの人物が都知事選の舞台裏に?
まさに「小池劇場」の新作公演を見ているかのようだった。小池氏はこれまでも、「豊洲新市場問題」や「都民ファーストの会」創設など、華麗な演技で大衆の心を掴んできた。
その最たるものが、彼女が自民党議員の職を捨てて挑んだ2016年の初の都知事選だ。党都連とも決別し、都議会の体制を批判することで「百合子フィーバー」を巻き起こした彼女は、圧勝して史上初の女性都知事となった。
この小池劇場「第一幕」の舞台裏に、今なにかと話題のいわくつきの人物がいたことはあまり知られていない。
その人物とは、「ウルトラ令和バブル男」を自称する実業家で、ラッパーとしては「日本人アーティスト初の配信シングルでのビルボードチャート1位を獲得した」とも主張するTOMORO氏だ。自身のSNSアカウントでは、安倍昭恵氏や加藤紗里氏をはじめ、各界著名人との交友関係についても綴っていたTOMORO氏だが、一方では「黒い一面」が取り沙汰されたこともある。
最近では、持続化給付金の不正受給に関わったとして、1月下旬に警視庁に逮捕されたことが一部メディアに報じられたばかりだ。また、2018年1月には、飲食店を経営する知人男性に因縁をつけて脅すなどしたとして、恐喝未遂と強要の疑いで警視庁に逮捕されている。
そんなTOMORO氏が、小池氏の都知事選をバックアップしていたというのだ。
TOMORO氏主催のイベントで小池氏が演説
「2016年7月、TOMOROさんが六本木のColorR.というクラブを貸し切って催したイベントに、都知事選真っ只中の小池さんがゲストとして登壇し、選挙演説をしたんです」
そう話すのは、都内在住の自営業、大西恵美子さん(仮名・36歳)だ。
「私がそのイベントに参加したのは、TOMOROさんとも知人という男友達から、『女の子は参加費タダだから、できるだけ友達を連れてきてくれ』と頼まれたからです。軽食やドリンクも出るというので、友人2人を伴って行ったんです。女性無料の一方で、男性の参加費は1万円だというので、最初は出会い系イベントの類なのかと思っていたのですが、行ってみてそうではないことが分かりました。『都政は自民党じゃダメだ』とか、『五輪は都が主導すべき』とか、難しい話をしている人ばかりだったんです」
そんな、床屋談議が交わされるフロアの一角に、大西さんは見覚えのある顔を見つける。
「当時、都知事選のニュースで頻繁に取り上げられていた小池百合子さんです。ただ、あの手のイベントに来賓としてやって来る政治家は挨拶だけして退席すると思うんですが、小池さんは最初から会場にいたようですし、話しかけてくる人たちともあまりにも気さくに答えていたので、『余興に呼ばれたモノマネの人かもしれないな』と、遠巻きに見ていました。TOMOROさんとも親しげに話していましたよ」(大西さん)
その女性が小池氏であると大西氏が確信したのは、小池氏が壇上で演説を始めてからのことだ。
「『このたび東京を変えるため、立候補することとなりました小池百合子です。東京を世界に誇れる街にするためにも、ここにいらっしゃる若い方々の力が必要です』といったようなことをおっしゃっていたと思います。会場には彼女の支持者がたくさんいたようで、話し終わると大きな拍手が巻き起こっていました」(大西さん)
直撃取材にTOMORO氏の回答は…
小池氏がこのイベントに参加していたことは、彼女の当時のツイートでも確認できる。「TOKYO」のKとYの字を小池氏のイニシャルに重ねたロゴのポスターを手にした支持者らを従え、壇上でガッツポーズする小池氏の写真も投稿されているのだ。小池氏の右には、やはりポスターを手にしたTOMORO氏の姿も確認できる。
このイベントで小池氏が選挙演説を行うことになったいきさつについて、TOMORO氏に直撃してみた。
「2016年7月に、私が発起人の一人となって開催したイベントに、たしかに小池さんにゲストとして来ていただきました。一緒にイベントを主催した方のどなたかがお呼びになられたのではないでしょうか。ただ、政治家との人脈は小池さんだけではありませんし、5年も前のことなので、彼女とそこでどんな話をしたか、はっきりとは覚えておりません」
イベント以来、小池氏とは会っていないというTOMORO氏。ただ、謎めいた経歴や芝居がかった立ち居振る舞いなど、両者にはなにかと共通点も多い。「小池劇場」の源流はこんなところにあったのかもしれない。
(奥窪 優木)
㊟ふ~ん。ただこれだけ。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://kotodamayogen.blog.fc2.com/tb.php/14523-38b17277
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)