亀さん、あそみさん初笑いを。
亀さん、あそみさん初笑いを。
医学部裏入の続編です(ま、私は金が稼げる医学部、歯学部しか受けなかったので)。東京の隣県の医科大学の話です。ここは毎年3人放り込んでいたんですが、或る年、4人を持ち込みました(この医大は関東地区で最も遅い入試。他校を受けて落ちたのを掻き集めるるんです。恐らく経営陣の金儲けのため?)。
寄附金一人5000万円×4=2億円。ですからリュックで担いで行くわけにはいかず、ハイヤーで。。。銀行から引き出しますと支店長が外まで送って出て、「余りましたら是非お持ち帰り願います」と最敬礼(成績に響くのでしょうね)
いつもの理事長室に通されましたら、広い理事長室の半分がデパートの紙袋(一つに3000万円入ります)が山積みなんです。理事長の背を超えて覆い尽くすほど。
・・・理事長、凄いですね
「あ、これ全部、銀行へ支払いですよ」
と理事長。本当かな、、、で、理事長が内線電話で「経理課長ちょっと来て」と。あれ、いつもと違うな、、、今回は4人で金額が多いからかと。
謹厳実直そうな顔の経理課長が入って来ました。理事長は私が持ち込んだ2億円の金を数えるように。いつもは紙袋をそのまま渡して帰るんですが、今回は少し無理を言ったので、ご機嫌取り会話をしていたんです。
部屋に呼ばれた課長は、私が持ち込んだ金を一枚二枚と数えると思い「こりゃ時間かかるな」と見ていたら、その課長、デパートの紙袋から次々札束を取り出すと、な、なんと、100万円の束を「ひぃふぅみぃ…」と数え始めたのです。
私も大金を扱うのはある程度慣れてはいましたが、100万円の束をひぃふぅみぃと数えだしたのには唖然と。。。
で、総て終え、理事長室を出ると秘書課か経理課の部屋に泥の付いた長靴を履いたおっさんが来ていて、横柄な態度。これは直ぐに読めました。医科大学と病院を建設するのに土地を売り、名前だけ理事かなんかになってるおっさんです。
これは名前を出しますが、杏林医科大です。ここも毎年お願いしていました。私は子どもや自閉症の子にも好かれるんですが、年寄りも私を気に入るようで。。。
(新人秘書当時、ある衆議院議員の選挙区挨拶応援を頼まれ、その議員の秘書と二人で。行く先、殆どが老人ですから話し相手がいないらしく、声を掛けるといろいろいろいろと。。。大変喜んで、
「今度の選挙も投票するよ」「ありがとうございます。おばあちゃんも風邪ひかないようにね」、、、こんな感じで何十件も回り、昼近くなったら、その秘書が「渡邉さん、話が聞き上手で、時間がかかり過ぎますんで、適当にお願いします」)ですよ。
戻します。いつもの理事長室に入ると、私の顔を見た理事長が待ってたとばかりに口を開いた。
「渡邉クン、この間な、元総理から電話で一人頼まれたんだよ。ま、試験はどうってことないけど最後の精神鑑定な。医者になるんだから精神鑑定はやらんと。。。そしたらその子は精神分裂気味なんだな。で、元総理にそれを話して勘弁してもらったんだ。」
――当然ですね。
「ところがな。翌日、その子の母親から電話で『理事長先生のとこの病院は精神科があるんですから、そこに通院させることで入学させてくれませんか』だぞ」
――ギャハハハ、ギャハハ。
私は腹を抱えて笑い出し、目尻に涙が。。。その笑い方が気に入ったらしく、
「全部入れとく。。。おう、政府に言っといてくれ。私学助成金をもっと増やせって」
と。
私立医科歯科大がこれなら、裏入頼みに来る親たちの言葉にも唖然とさせられますよ。
神田の駿台予備校(ここは別れた妻の親戚)前の通りで、私を呆然とさせた母親。怒りでホテルオークラのロビ―にいるのも忘れて怒鳴り上げた婆あ物語は次回に。。。笑いで不吉を振り飛ばしましょう。
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初笑いネタ有難うございます
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"「余りましたら是非お持ち帰り願います」"
→ (笑)
余るわけないです。逃げたペットとお金は戻ってきません(笑)
支店長さんお気の毒に、1支店で2億円の引出しは、殴られるより痛かったと思います。
"いつもの理事長室に通されましたら、 ~ 理事長の背を超えて覆い尽くすほど。”
→ ! それ程の量ですか・・・
怖いです、お医者様(笑)
”理事長、凄いですね ~ 100万円の束をひぃふぅみぃと数えだしたのには唖然と。。。”
→ 謹厳実直そうな顔の経理課長、手慣れていらっしゃる(笑)
銀行の帯封100万円には手違いがない、という前提での確認作業、業界のルーチンでしょうか(笑)
”理事長室を出ると ~ 名前だけ理事かなんかになってるおっさんです。”
→ 医大の秘書課か経理課の部屋に泥の付いた長靴を履いたおっさん、見慣れない光景です(笑)
成程、そういうことですか。そのような理事さんもいるのでしょうね。
”「渡邉クン、この間な、 ~ 通院させることで入学させてくれませんか』だぞ」”
→ (笑)
笑えますが、笑えません(笑)
母親としては必死でしょうが、患者の身にもなってくれヨ、です(笑)
”私は腹を抱えて笑い出し ~ 私学助成金をもっと増やせって」と。”
→ 理事長さんもそれなりに気が重くなるのでしょうか。
できれば優秀な受験生を入学させたいでしょうが、財務的側面も軽視できず、その上精神鑑定で問題のある子からの依頼もあるのでは、憂鬱でしょう。
「全部入れとく」という言質、正次郎先生の笑い声に救われ、気持ちが軽くなったのかもしれません。
理事長さんと一杯やりたくなってしまいました。勿論、お足は理事長さんの目の前にある紙袋からですが(笑)
以前にも申しましたが、医学部は全部国立化すべきかと存じます。
全医学部の国営化に着手しないと、医療改革は永遠に終わることがないと存じます。
本来、医は仁術、医者は宝です。投下資金の回収を考えなければいけないような教育では、米国と同じ医療体制しか構築できません。医者が仁術の喜びを味わえる体制が必要かと考えております。
新年早々笑いを頂戴致しました。有難うございます。
TVのくそ面白くもないお笑いなど見ずに、正次郎先生のブログを訪問して得しました(笑)
あそみ拝