引退後も活躍の内田篤人 「解説に期待」
引退後も活躍の内田篤人 ワードセンス抜群で「解説に期待」
NEWSポストセブン2020/11/18 07:05
現役引退した元サッカー日本代表・内田篤人(32)の今後の活躍に様々な期待の声が寄せられている。これからの日本のサッカー界を彼はどのようにバックアップしていくことになるのだろうか。
今年8月をもって現役プロサッカー選手としての活動を引退した内田。9月以降は日本サッカー協会(JFA)が新設した「ロールモデルコーチ」に任命され、U-19日本代表のミニキャンプに指導者として参加するなど、指導者ライセンスを保有していない状態で後進の育成に力を注いでいる。
内田と言えば、サッカー日本代表として活躍した姿を記憶している人が多いだろう。10代の頃から才能を発揮してきた彼は、2008年には20歳にして北京オリンピックに出場。多くのファンを熱狂に包んだ。
2010年に開催されたFIFAワールドカップ・南アフリカ大会では代表に選出されていたものの、体調不良も相まって本戦には出場しなかった。だがその翌年、東日本大震災が発生すると、翌3月12日にドイツで試合に出場した際に被災者の無事を祈るメッセージを発信。ユニフォームに手書きされた「共に生きよう!」という言葉に勇気づけられたファンも多かった。
2014年のFIFAワールドカップ・ブラジル大会ではスターティングメンバーとして全試合に出場。サイドバックとして活躍するものの、日本代表は惜しくもグループリーグ敗退という結果に終わった。
プロサッカー選手としての実力もさることながら、その甘いマスクがたびたび話題を呼んできた。CMやバラエティ番組に出演するほか、2013年にはテレビドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』でゲストとしてハローワーク相談員役を熱演。意外な演技力を発揮した。
引退後の内田は指導者として任に就く一方、サッカー解説者としても活躍している。11月7日にはJリーグ・YBCルヴァン杯決勝で、テレビ中継の解説者としてデビューする予定だった(出場チーム関係者に新型コロナ陽性者が出て中止)。また、8日にはトーク番組『おしゃれイズム』(日本テレビ系)にゲストとして招かれるなど、今後はバラエティ番組への露出も増えていきそうだ。
サッカー解説者として、現役引退後の彼にどんな活躍を期待することができるのだろうか。サッカーライターの山口裕平氏は「内田篤人さんは現役時代から自分の考えを言葉で表現できる選手でした」とそのワードセンスを評価する。
「ピッチ上で起こっている出来事や得点・失点シーンについての内田さんの説明は明瞭で、質問をすれば答えをそのまま見出しにできるような独特なワードセンスもありました。
スタンドの観客やTV視聴者とピッチ上の選手から見えている景色の違いも認識しており、『DAZN(ダゾーン)』の解説番組では特に力を入れています。何より、日本人選手で唯一UEFAチャンピオンズリーグ準決勝の舞台を経験した選手であり、自身の経験に基づいた解説は他の誰にも劣らないと思います」(山口氏)
もちろん、解説者の仕事にもスキルは必要だ。だがトップアスリートとして活躍してきた経験は大いに活かすことができる。スポーツライターの酒井政人氏はその強みを次のように語る。
「引退直後は現役選手の印象を実体験として語ることができるのが最大の強みです。付き合いの深い選手に関しては、ファンが知らない一面を紹介することもできるでしょう。チームの戦術に関しても同じです。自分が対戦してきたチームのフォーメーションについても現役選手に近い目線で話すことができます」
サッカー界の最新動向を追いかける“大学生サッカーライター”難波拓未氏も、「ライトなファンとコアなファンを結ぶ架け橋のような存在に」と内田の今後に大きな期待を寄せている。
「右サイドを駆け上がる内田さんの姿に魅了された女性は多いでしょう。そのルックスを生かしたメディアへの露出は、サッカー界に新たな女性ファンの獲得が期待できます。
タレント、解説者、指導者として貢献できる内田さんは、これからの日本サッカーの再興を担う架け橋になると思います」(難波氏)
内田の現役引退は、コロナ禍のサッカー界全体を賦活する契機にもなりそうだ。
●取材・文/細田成嗣(HEW)
㊟私も内田篤人くんのファン。心根の優しさが顔に出ているのがいい。
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