FC2ブログ

2020-08

仰天!!世の中、どうなってる??


仰天!!世の中、どうなってる??
「私生活動画で月20万円」の社会実験に波紋、問われる個人情報の“重さ”
ダイアモンドオンライン  みわよしこ
2019/11/22 06:00


私生活動画撮影で月20万円
走り始めた社会実験を止められるか
 株式会社Plasmaの「Project Exograph」というプロジェクトが、主にネット空間で関心を集めている。プロジェクトの内容は、「参加者は自分の住まいに死角なくウェブカメラを設置させ(浴室を除く)、プライベート情報を1カ月間にわたって収集させ、対価として20万円を受け取る」というものだ。

 11月8日に公開された同社のプレスリリースでは、プロジェクト内容が「生活保護費と同額支給の代わりに、プライベート情報を全て収集・マネタイズする社会実験」と紹介されていた。その後、「生活保護」という用語の使用が問題視されたり、「貧困ビジネスではないか」という批判を受けたりしたことから、報酬額は東京都の単身者の生活保護費(生活費+家賃補助)の合計(約13万3000円)から20万円へと引き上げられた。

 11月25日には、選考された参加者50名の住まいでの動画情報収集が始められる予定となっている。しかし11月17日には、応募者の一部のメールアドレスが「Bcc」ではなく「Cc」で送信されて漏洩するというトラブルも発生しており、波乱含みの状況だ。しかも、同社が“社会実験“という用語で意味している内容は、非常に幅広い。

 財政論の面から見ると、社会保障支出は、負担だからといって簡単に削減できるものではない。一定レベルの社会保障は、治安や公衆衛生を悪化させず、まさに「社会」を「保障」するために必要不可欠だ。しかし、もしも社会保障そのものから社会保障の原資を得ることができれば、維持が容易になることは間違いない。「そのための“社会実験“」という見方も可能だろう。

 同社社長である遠野宏季氏は、ネットで寄せられた質問に対して、「命の切売りとデータの切売りのどちらが倫理的に問題あるか色んな意見を聞きたいです」と回答している。この回答からは、「社会保障と財源に関する意識もあるのではないか」と察せられる。

いずれにしても、現段階では“社会実験“だが、元ICT技術者でもある筆者は、心の中に数多くのわだかまりを抱いてしまう。私なら、今のこの段階で実行に突っ走る勇気は持てない。
 科学技術コミュニケーションを専門とする石村源生さん(東京工業大学)は、次のように語る。

「近年、急速に進行したインターネット化とデジタル化は、様々な“社会実験“を、以前と比べて格段に容易なものに変えてきました。そのような時代には、従来の研究倫理などの枠組みには収まらない、昨今の社会環境の変化に合わせた新しい『社会実験の倫理学』が必要とされるのではないでしょうか」

 しかし石村さんは、“社会実験”を否定しているわけではない。

データを収集する側に
コントロールされる危うさ

 Exographの「自分の私生活がお金になる」という提案は、まことに刺激的だ。しかも、本人がすべきことは、「住まいにカメラを設置させることに同意する」ということのみ。手間暇は全く必要ない。

「社会実験そのものや、個人が価値を生産し得る新しい手段の探索そのものを否定するつもりはありません。むしろ、推奨されるべきものだと考えています」(石村さん)

 しかし、もしも得られるベネフィットより大きなリスクが存在するのなら、「ラクして稼げる」とは言えない。石村さんは、この点を懸念する。

「どのような問題が起こり得るのか。それらへの対策は、誰の責務なのか。実際に問題が生じ、被害が発生した場合に、その被害は修復可能なのか。修復可能だとして、誰が責任を取るのか。そういった議論を進め、今日的な社会実験のガイドラインを構築することが喫緊の課題だと考えています」(石村さん)

 いったん流出した情報は、回収できない。実体のある“モノ”ならば、腐ったり朽ちたりして消滅する可能性もあるが、情報は劣化しない。しかも、複数の経路から流出した異なる情報の組み合わせで、想定外の多大な被害が発生する可能性もある。情報の組み合わせが価値を生み出す可能性は計り知れないが、負の可能性も計り知れない。

 尖鋭なエンジニアの一部は、ガイドラインや枠組みや法律や制度が整備されるのを待っていられないだろう。遠い昔に若手エンジニアだった筆者は、その思いを想像できる。しかし、既成事実だけが充分なリスク対策なしに突っ走って良いのだろうか。石村さんは、この点はおそらく「織り込み済み」なのだろうと見ている。

「Exographプロジェクトのウェブサイトには、『本実験を通して、さまざまな専門家に話を伺い、多くの人と議論をしたい』とあります。社会の側からの意見を収集すること自体も目的です。私のコメントも、みわさんの記事全体も、プロジェクトExographが『利用可能なデータ』として位置づけられるのです」(石村さん)

 他者のデータを我がモノにできない人々は、巨人の掌の中で転がされるしかないのだろうか。

「この“社会実験”をどう“評価“するかについては、『いち早く社会に向けての提案を行い、社会からの声にきちんと耳を傾けて応答する姿勢を示している』という好意的な見方もできます。しかし、『不十分な検討の下にプロジェクトをリリースし、リスクマネジメントに関する知見はクラウド上の専門家やステークホルダーに丸投げして無償で提供してもらうスキーム』と見ることもできます。後者のような社会資源の利用は、公共性の観点から、果たしてどこまで認められるべきなのでしょうか」(石村さん)

 私も、Exographには「ちょっと待って」と言いたくなってくる。しかし、その前に、技術と社会の最前線で活躍するエンジニアの声を聞きたい。

「痴漢レーダー」の開発者が抱く
個人情報活用への期待と懸念

 株式会社キュカの代表取締役である禹ナリ(ウ・ナリ)さんは、20年近くにわたり、データサイエンスとウェブサービスの最前線を走り続けてきたエンジニアであり、経営者だ。テレビや新聞で広く紹介された「痴漢レーダー」の開発者の1人でもある。

 禹さんから見たExographの最大の懸念は、データのセキュリティだ。

「プロジェクトのページを見ると、収集したデータの管理方法について、何も言及されていません。通常、データビジネスを展開する企業は、データそのものが利益に直結するため、まずはセキュリティからシステムを考えるはず。しかし、管理とセキュリティに関する言及が見当たりません。しかも、メールアドレスを流出させており、その原因がメールの宛先の誤りだということで……。データを預かって検証できるのかどうか、心配になります」(禹さん)

 とはいえ、禹さんには、Exographの趣旨を全面否定するつもりはない。

「今、インターネットは皆さんの当たり前のインフラです。インターネットから得られるデータが生み出せる価値は、計り知れないものになっていくと思います。実際に、データを生み出している本人たちが、そのデータの価値を知ってコントロールできるようになれば、より健全な未来をつくって行くことになるかもしれません。Exographプロジェクトが、そういった目的で動いているのなら、価値があると思います。しかし、今回の参加者に直接に有益になるかどうかについては、『ハードルが相当に高いのではないか』と考えています」(禹さん)

個人情報活用の最大のカギは
本人によるコントロールの可否

 石村源生さんも、当事者が自らの個人情報の内容・価値・リスクを適切に把握し、それをコントロールできるかどうかが重要だと考えている。

「私たちの個人情報は、すでに広汎に取得され、流通し、利用されています。とはいえ、ウェブサイトの閲覧履歴も、ネットショッピングやクレジットカードの利用履歴も、実店舗のPOSデータも、原理的には自分ですべて把握することができます。個々の行動が“分節化”されているからです」(石村さん)

 たとえば、昨日見たウェブサイトのどれに影響されて、今日ネットショッピングでキャラクターもののUSBメモリを購入したのか。そのとき、どのクレジットカードを選択したのか。理由は何なのか。個々の点と点を結び付けて線や面にすることができるのは、基本的に自分だけだ。これが、分節化されているということだ。

「しかし、自室での生活を記録した動画の場合、どのような個人情報を相手に渡していることになるのか、具体的に把握することは不可能です。事業者が収集した動画データは、おそらく機械学習などによって解析するのでしょう。場合によっては実験者も想定しなかったような『示唆』が得られるかもしれません。当然ながら、情報提供者がそれを予期することはできません」(石村さん)

 Exographプロジェクトは、一般的な学術研究と同様、参加者の自発的な協力によって成立している。学術研究の場合、「協力をやめたい」という申し出があった場合、すでに得たデータは破棄する必要がある。おそらくExographプロジェクトも、プロジェクト終了後に申し出があれば、同様の対応を行うのではないかと考えられる。

しかし、他者に提供されたデータ自体やそこから生成された情報を、すべて確実に破棄することは、困難と思われる。そもそも個人情報は、本人の承諾さえあれば、取得しても構わないものなのだろうか。

「たとえ個人の所有物だからといって、すべて本人の意思で販売してよいわけではありません。たとえば現代の日本では、対価を受け取って血液や臓器を提供することは法律で禁じられています。個人情報に関しても、そういった線引きが必要なのではないでしょうか。また、常に映像情報を収集されることが当事者の心理状態にどのような影響を及ぼすのか、十分な配慮と研究の蓄積が必要です」(石村さん)

 さらに、「個人情報は自分だけのものなのか」という問題もある。たとえば、自分のDNA情報を公開すると、見知らぬ曾孫が、恋人に「この人、中年以後にイケメンじゃなくなる遺伝子を持っているみたい」と判断されて、振られてしまうかもしれない。

Exographプロジェクトが
問われる「実験」以上の意味

 とりあえず、生活保護で暮らす人の場合、もしもExographプロジェクトに参加して報酬の20万円を受け取っても、私生活のデータを提供することによる具体的なメリットは皆無に近い。その20万円は、収入申告する必要がある。収入申告すれば、ほぼ全額が収入認定される。収入申告をしないと、不正受給になる。

 まずは、目に見えるハードル、目に見えにくいハードルの数々を慎重に見極めよう。「生きる」「暮らす」ということそのものが生み出す価値を可視化することは、もしかすると、今までとは全く異なる形で、生命と暮らしの大切さを再認識する可能性につながるかもしれない。

㊟驚いた。こんな事を考える人がいる時代。また、深く考えもせず応募したり、それこそ「20万円貰えるなら」と平然と応募する人もいる。。。やはり、世の中、おかしくなっているとしか。
スポンサーサイト



テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kotodamayogen.blog.fc2.com/tb.php/10847-aacda5e6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 680

紹介文:

ブロマガ記事一覧

ブロマガを購入する

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

プロフィール

長官官房

Author:長官官房
渡邉 正次郎(わたなべ しょうじろう).
政治ジャーナリスト・作家
レコードヒットチャート編集長を経て、衆議院議員小峰柳多秘書、参議院議員迫水久常秘書となり、多くの政治家の選挙参謀として活躍。現在、政治・社会評論、講演の傍ら、何人もの政治家ブレーンとして『国会質問、演説原稿』等を依頼され、選挙参謀としても活動し、全員当選させている。.
 99年の東京知事選で石原慎太郎を担ぎ出させ、最後に名乗りを挙げさせる。投票日昼に「石原は165万票で当選」とマスコミ取材に応え、組織を持たない石原の票読みを的中させ驚かせた。また、オウム真理教の看板男、上佑史浩が「数百人のジャーナリストとお会いし、唯一人信じられたのは渡邉先生です」と、逮捕の日に身元引受人を依頼したことはメディアに大きく取り上げられた。.
 また、参議院議員迫水久常秘書当時、全国の暴走族を大同団結させ、『関東連合を』設立、初代最高顧問として抗争事件を起させぬよう指導した。この当時の教え子たちは現在、地方議会、大企業、役人として活躍しており、現在も彼らは情報を提供してくれている。もちろん、闇社会にも教え子は多く、彼らは組織の大幹部、親分ではあるが、今も関東連合初代最高顧問として熱い尊敬を受けている。.
.
議員生活約30年の小泉元首相“議員立法”一本もなし!が、一民間人の政治ジャーナリスト・作家の渡邉正次郎が発案、または改正させた法律(順不同).
.
*動物愛護管理法の改正.
《ペット飼育者のペット放置、殺害の多さをレビ報道で知り、『重い刑事罰に』、.
と武山百合子議員に国会で提案させ議員立法で改正を実現。今後はペットを金儲.
けに繁殖させるブリーダーや販売業者の取り締まりもより厳しくなる。<動物愛.
護管理法は明治時代に施行。このときまで一度も改正されず>》 .
.
*団体規制法(国家転覆を図った団体を取り締まる).
《オウムに破防法適用を政府が決定。が、5人の公安審査会で否決(委員に破防.
法絶対反対を組織決定している極左弁護士3名。)され激怒。武山百合子議員か.
ら国会質問作成を依頼されたことをチャンスに、衆議院予算委員会分科会で、.
「国家転覆を狙ったオウム真理教に破壊活動防止法を適用できないならば、それ.
に替わる法律を作るのが国家の義務」と質問。.
松浦功法務大臣が「素晴しい質問で、即議員立法ででも」と答弁。議員立法で成立。同時に「公安審査会の委員に破防法絶対反対の極左弁護士三名はおかしいのではないか」の質問も。以降、弁護士を2名に減》.
.
*NPO法.
《河村たかし現名古屋市長が現役代議士時代に発案法律。が、当時の大蔵官僚が.
“金を集めるのは大蔵省以外許さない”と自民党議員らに逆陳情し、廃案にされ.
る寸前に河村議員から相談され、素晴しい法案なので親しい自民党議員たちを半.
分脅し継続審議に持ち込み、次の国会で成立》.
*個人情報保護法.
《武富士顧問当時、「同業者の消費者金融Pがブラックリスト(返済がない悪質なもの)を闇金融に売り飛ばしているので、取り締まって欲しい」と依頼を受け、河村たかし議員に持ち込む。議員室に大蔵省役人を呼んで『取り締まるように』と指示すると、「取り締まる法律がない」と。ならばと河村議員を法案筆頭提案者で議員立法で成立》

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (305)
ニュースの深層 (12713)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR