19億円詐取問題 言い逃れの音声入手
朝日新聞社
2020/11/17 07:00
第一生命保険の元女性営業社員(89)が顧客から19億円超をだまし取った疑いがある問題で、朝日新聞は被害者のひとりと元社員が電話で交わした会話の音声データを入手した。預けたお金を返すよう促す被害者に対し、当時現役だった元社員がのらりくらりとかわす様子が記録されている。
第一生命によると、元営業社員は山口県を拠点に、24人から19億円超をだまし取った疑いがある。顧客からの連絡で6月に調査を始め、7月3日付で解雇に。山口県警に詐欺容疑で刑事告発したとしている。
取材に応じた40代の被害女性によると、昨年初めに母親を亡くした後、営業社員(当時)が母親の死亡保険金の説明で訪ねてきた。母親とは数十年来の付き合いで、地元では財界人や政治家との交流も持つなど名士として知られた存在だった。
死亡保険金は5千万円だった。営業社員から「第一生命には私の特別枠がある。年1割の金利がつく」「これは亡くなったお母様への恩返し」などと言われた。当初は渋ったが、弱っていた折に母親の思い出も織り交ぜながら説得され、最終的に受け入れた。銀行口座に振り込まれた保険金を引き出して手渡した。
だが、返済期日とされた今年2月になっても、営業社員は何も言ってこない。
■営業社員から返ってきた言葉は…
そこで3月以降、電話などで返金を促した。営業社員は「なるべく早く返す」「あまり早いのは無理」などと言い逃れた。お金が必要なら銀行から一時的に借りればと促すこともあった。そのうちに、徐々に連絡がつきにくくなった。
同社から「特別枠と言われてお金を預けた被害者がほかにもいる」「特別枠はない」などと明かされた。
㊟大した婆さん。
第一生命が全額弁済して当然
第一生命が全額弁済して当然
第一生命の元女性社員19億円詐取、会社が巻き込まれた「厄介な立場」
ダイヤモンドオンライン戸田一法
2020/11/16 06:00
第一生命保険は9日、山口県周南市で勤務していた元社員の女性(89)が在職中、顧客から約19億円をだまし取ったとして県警に告発していた問題で、金融庁に経緯などを盛り込んだ経過報告書を提出した。
同社ホームページにも「元社員による金銭の不正な取得について」として調査結果を公表。管理体制の不備を認め「被害にあわれた方をはじめ、お客さまならびに関係者の皆さまに、多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを改めて深くお詫び申しあげます」と謝罪したが、元社員の動機や使途など詳細は明らかにしていない。(事件ジャーナリスト 戸田一法)
特別調査役、政財界に広い人脈
第一生命の調査によると、元社員は山口県周南市の西日本マーケット統括部(徳山分室)に勤務していた2002~20年、顧客24人から計19億5100万円をだまし取ったとされる。
元社員は顧客に対し「成績優秀者のみに認められた高い利子がつく自分専用の特別枠がある。特別枠に空きがあるので、自分に預けないか」などと架空の金融取引を持ち掛けていた。
だまし取ったのは顧客の手元資金(現預金)のほか、契約者貸付金、死亡保険金、満期保険金、解約返還金など。第一生命は詐取された一部を被害者に立て替え払いしたと説明している。
全国紙社会部デスクによると、元社員は同社トップクラスの営業成績で、約4万4000人いる営業社員のうち、たった1人の「特別調査役」という肩書で定年退職した後も同社に残り、今年7月まで勤務していた。
地元の政財界に人脈が広く、16年には各界の名士が出席して勤続50年を祝うパーティーも開催されたという。
同社は17年に元社員の不審な行動について外部から情報提供があり調査したが、元社員や顧客が事実関係を否定したため、問題を見抜けず調査を終了していた。結果として、被害はその後も続いてしまった。
今年6月、顧客から情報提供があり、7月に問題が発覚。山口県警は8月、同社からの告発を受理し、詐欺容疑で捜査している。
社会通念上、顧客への弁済は不可避
それでは、詐取された現金は取り返すことが可能なのだろうか。
第一生命は「個別の事情に応じて、被害金の一部」を弁済したとしているが、一部が幾らなのかは明らかにしていない。また「今後、全額を弁済する」というような方針も示していない。
この問題を巡っては、元社員に現金を詐取されたとして顧客2人が、寄託金の返還と損害賠償を求める民事訴訟を山口地裁周南支部に起こしている。
訴えによると、1人は、元社員から母親の死亡保険金について「トップセールスマンの特別枠があり、高利で預かることができる」と持ち掛けられ、昨年3月に利息を年500万円として5000万円を預けたが、利息が支払われないとして返還を求めている。
もう1人は今年3月、元社員から「得意先1人だけに高利をつけられる。あなたを推薦したい」などと誘われ、支店長らが同席して借用証書を作成。1000万円を元社員名義の口座に入金したとして、同社と元社員に賠償を求めている。
訴訟になったということは、元社員には返済する資金はなく、手元はスッカラカンと見て間違いないだろう。
では、被害者は泣き寝入りかというと、社会通念上「会社としてあずかり知らぬ個人の犯罪」で済ますのは無理があるのではないだろうか。
前述の通り、第一生命には一度は調査に着手していながら問題を見抜けなかったという瑕疵(かし)があるし、調査後も被害が続いていたという事実は強く非難されるべきで、責任も重いと言える。
また、報告書では原因について「管理・教育体制と不適行為についての予兆把握・モニタリング体制について不足があった」と責任を認めているのだから、やはり弁済するのが筋だろう。
ただし、株主からも説明を求められるのは必至で、元社員に対しても懲戒免職処分にしたとは言え、刑事的責任を追及しなければならないのは当然のことだ。
被害金弁済の名目をどうするか
第一生命は元社員を告発したが、メディアでよく言われる「告発」と「告訴」は刑事訴訟法上、意味が違うことは御存じだろうか。
平たく言えば、告訴は被害の「当事者」、告発は直接の被害者ではない犯罪事実を認知した「他人」が捜査機関に訴えることだ。
告訴は刑事訴訟法上、告訴権者が捜査機関に犯罪の事実を申告し、訴追を求める意思表示のことだ。 告訴権者とは直接の被害者、または被害者の法定代理人を指す。
法定代理人とは、被害者が未成年の場合の親権者や成年後見人で、被害者が殺害された場合は配偶者や親族、兄弟や姉妹も告訴権者になることが可能だ。
告発とは、告訴権者と犯人以外の人が、捜査機関に犯罪の事実を申告し、訴追を求める意思表示をすることだ。つまり、告発は事件と無関係な人でもできる。
もちろん、誰が行ってもいい権利ではあるが「○○が気に入らない」などの理由でありもしない事実をでっち上げて告発することはご法度だし、捜査当局も受理するか否かはもちろん精査する。
事実と異なる容疑で「告訴しました」などと記者会見でもしようものなら、逆に名誉棄損罪で訴えられるので、乱用することは慎まなければいけない。
何が言いたいかと言うと、第一生命は今回の問題で直接の被害者ではなく、告訴権者は現金を詐取された顧客ということだ。
第一生命にとってネックになりそうなのが、実はここにある。着服など直接の被害者であれば刑事告訴した上で、回収できるかどうか別として民事訴訟を起こせば株主には「刑事・民事両面で可能な措置は取った」と一応の言い訳はできる。
経理的にも「損金」として処理し、回収が不可能と確定した場合、貸倒損失として算入できるので、税務処理上わずかでも傷は小さくできる。
しかし、今回の問題では社会への体面を保つため顧客に被害金を弁済するとして、決して少なくない金額をどういう名目で捻出するかだ。
本来ならば顧客に告訴してもらい、会社側の雇用責任を問う形で損害賠償を求めて民事訴訟を起こしてもらうのが法的には分かりやすいが、第一生命としても株主へのポーズとしてすべて認諾というわけにいかず、応訴せざるを得ないだろう。そうすれば企業としてのイメージは悪くなる一方だ。
顧客にとっても訴訟費用は安くないし、手間暇もかかるので負担は大きい。また、89歳の高齢女性に刑事罰を科すことはそれほどの意味を持たないし、望みは弁済してもらうことだけだろう。
第一生命は「今後、警察による捜査も含めた事実解明を踏まえて、被害にあわれた方への対応について検討してまいります」としているが、勤続50年超のトップセールスレディのせいで、非常に厄介な問題を抱えてしまった。
㊟これは女には刑罰と弁済の責任を負わせ、第一生命も重い責任がある。女に弁済能力がないから第一生命が弁済し、第一生命が女に賠償請求と刑事告訴したらいい。生命保険会社はどこも儲かっている。弁済などへのカッパ。ですよね。オリックスの宮内義彦さん。
山下智久、騒ぐほどスターになる素材じゃない
山下智久がジャニーズを辞めるしかなかった本当の理由「滝沢秀明、伝統、カリフォルニア…」
文春オンライン太田 省一
2020/11/16 20:10
去る11月10日、山下智久(35)が10月末にジャニーズ事務所を退所していたことが発表された。未成年女性と飲酒したという8月の報道を受けて活動自粛中でもあったが、退所の理由としては、「本格的に活動の拠点を海外に移し現在オファーがある海外作品に参加するため」と発表された。
この理由からも、山下がジャニーズの中で“異色の存在”だったことがわかる。
ジャニーズ事務所はこれまで、「日本独自のアイドルを作ること」に専念してきた。ジャニーズアイドルの元祖である初代「ジャニーズ」には海外志向があったが、その後の「フォーリーブス」以降は、アイドルの地位を日本で確立することを最優先してきた。その方針は、1960年代からつい最近まで一貫している。
そのなかで、山下は「グループよりもソロ、国内よりも海外」という志向を隠さない珍しい存在だったのだ。まずは彼の経歴を振り返ろう。
滝沢秀明に憧れ、Jr.の2代目リーダーにも
1985年生まれの山下は、滝沢秀明(38)に憧れて1996年に小学5年生でジャニーズ事務所に入所した。1990年代後半は、ジャニーズJr.の人気が爆発した「Jr.黄金期」。山下はその1人として頭角をあらわし、2002年にはJr.の初代リーダーだった滝沢秀明から2代目リーダーを引き継いだ。
グループ活動が基本のジャニーズの中で、山下は例外的にソロ活動の比重が高かった。デビュー前から『池袋ウエストゲートパーク』(TBSテレビ系、2000年放送)や『ランチの女王』(フジテレビ系、2002年放送)など多くの人気ドラマに出演し、2003年にNEWSとしてデビューしてからもその傾向は続いた。
2005年には『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)で亀梨和也(34)とダブル主演。亀梨とのユニット「修二と彰」として歌った主題歌「青春アミーゴ」はミリオンセラーの大ヒットとなった。その後も、人気シリーズ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系、2008年から放送)など数多くのドラマや映画で主演を務めている。
歌手としても2006年に「抱いてセニョリータ」でソロデビューし、2009年には初のソロコンサートを開催。そして2011年1月から始まったソロアジアツアーでは、日本を含め香港、韓国、タイ、台湾を巡った。
現在のジャニーズはグループ活動が基本だ。過去に郷ひろみ(65)、田原俊彦(59)、近藤真彦(56)などソロで人気を博したアイドルがいなかったわけではないが、1980年代後半以降はグループ活動が定番化した。グループ活動を経ずにソロデビューしたのは、1981年のひかる一平が最後だ。
その点でも、山下は異色の存在だった。近年、これほどソロ活動に力を入れたジャニーズタレントは他に存在しない。
アメリカに、そして世界に憧れ続けてきた
2011年10月にNEWSを脱退すると、山下の「グループより個人・国内より海外」という志向がより明確になっていく。2012年には単身でアメリカ大陸を車で横断するドキュメンタリー『山下智久・ルート66~たった一人のアメリカ』(日本テレビ系)に出演。『大人のKISS英語』(フジテレビ系、2014年放送開始。後に『山Pのkiss英語』に改題)では、以前から自主的に始めていた英語の勉強の成果を披露して話題になった。
小学6年生のときに初めてロサンゼルスを訪れて以来、山下はロサンゼルスに、アメリカに、そして世界に憧れ続けてきた。その夢は、中国のミニブログサイト「ウェイボー(微博)」での公式アカウント開設(2018年)、中国映画『サイバー・ミッション』(2019年1月日本公開)、さらにHulu配信の日欧共同制作ドラマ『THE HEAD』(2020年6月世界公開)への出演など、着々と実現しつつあった。
ではなぜ、山下はジャニーズ事務所を退所しなければいけなかったのだろうか。近年、ジャニーズ事務所はYouTubeチャンネルやエンタメサイト「ISLAND TV」を開設するなどネット進出を本格化させ、海外への発信に積極的に取り組み始めている。つまり、山下の希望とジャニーズ事務所の方針は矛盾しないように見える。
もちろんタイミングとしては活動自粛という事情も影響しただろうが、根底には山下とジャニーズ事務所の間での、「エンタメ」についての思想の違いがあったのではないだろうか。
「伝統」か、「外の世界」への憧れか
ジャニーズ事務所にとって海外進出とは、あくまで「日本的エンタメとしてのジャニーズ」を世界に広げるものだ。その路線は、事務所創設者・ジャニー喜多川の長年の念願でもある。アメリカを参考にしつつも、ジャニー喜多川は「日本人にしかできないオリジナルミュージカル」の完成を目指していた。
対して山下は、「外の世界」への憧れが先にある。彼が英語で人と話すのは、「自分は何が好きで、何に幸せを感じるのか、何をすてきだと思い、何に価値を感じるのか、それをもう少し突き詰めたい」からだ(『AERA dot.』2018年5月27日より)。日本で完成したジャニーズ文化を世界に広げるのではなく、全く文化が異なる場所に身を投じてみたい、という思いが山下にはある。
つまり、ジャニーズが「伝統」を重視するのに対し、山下は「新しいこと」を重視する。「自分がやりたいと思う気持ちで選びたい。何が自分にとって新しいことなのかを追い求めていきたい」(『ザテレビジョン』2018年7月30日付記事)という発言にも、日本的なアイドル文化からの脱却を望む気持ちが見て取れる。
「事務所の中では希望通りの挑戦ができない」問題
そして「ジャニーズの枠を超えて新しいことに挑戦したい≒ジャニーズ事務所の中では希望通りの挑戦ができない」という問題は、山下ひとりには留まらない。ジャニーズ事務所の中で30代から40代にさしかかり、次のステップを本気で考え始めた年長世代は、多かれ少なかれ同じような悩みを抱いている。
近年ジャニーズを退所したタレントの例を見ても、渋谷すばる(39)や錦戸亮(36)、あるいは来年3月末で退所予定の長瀬智也(42)のような、“自己追求型”の離脱が増えている。
ジャニーズ事務所もネットや海外など新しい分野への進出を模索しているが、中心は滝沢がプロデュースする若いジャニーズJr.たち。Jr.ならば5年、10年という長期的なプロジェクトが可能でも、35歳になった山下や上の世代にとってはそのゆったりとしたペースを待つことは難しい。
ジャニーズでは“ファミリー”という部分が強調される。グループ活動も、ジャニーズJr.の育成の仕組みもそうだ。現実社会の中で、家庭、学校、地域といったコミュニティの力が弱まる中で、SMAPや嵐は理想的な「ファミリー集団」として支持されてきた。
しかし、テレビからネットに文化の中心が移るにしたがって、ジャニーズもこれまでの日本的なエンタメの形を脱して、海外やネットに本格的に目を向けざるを得ない時代が到来した。山下智久の退所が示したのは、「エンタメの新しい形」を求める点では同じでも、その方向性やタイムリミットは個人によって大きく違うということだ。
K-POPが躍進し、アイドルの世界もグローバル化が進んでいる。その中で、ジャニーズをジャニーズたらしめてきた「伝統」をどこまで維持するのか。どれだけのスピードで新しい形に適応できるのか。ジャニーズが直面する難問の答えは、まだ見えていない。
(太田 省一/Webオリジナル(特集班))
㊟ジャニーは何十年も海外進出を狙っていたが、ジャニタレは海外からは相手にされなかった。それは歌もダンスもとてもお粗末だったから。
私がプロデューサー、監督でも山Pを起用する気はない。魅力がないから。こんなの渋谷辺りにゴロゴロいるもの。街で信心をスカウトした方が。。。裏金を差し出されても、肉体を差し出しても目もくれないね。
渡部復起は多目的トイレ掃除からやれ
渡部復起は多目的トイレ掃除からやれ
渡部建『笑ってはいけない』禊コントで電撃復帰計画に怒りの「待った!」
週刊女性PRIME [シュージョプライム]
2020/11/16 21:00
11月上旬のとある週末の夕方─。都内の閑静な住宅街にある小さな公園に幼子を連れた男女の姿があった。今年6月に発覚した“多目的不倫”以来、活動自粛中のアンジャッシュ・渡部建とその妻・佐々木希だ。たまたま居合わせたという親子連れが言う。
「その日は夕方までポカポカ陽気だったので、公園にはほかにも親子連れがいたんです。みんな子どもと一緒にキャッキャしていたんですけど、渡部さんと希ちゃんたちは息子さんを砂場で遊ばせて、ふたりでボソボソ静かに何かしゃべっているだけで。正直、周りに比べて1組だけめっちゃどんより重い空気感でしたね(笑)。やっぱりまだ引きずってるのかなぁって」
この半年間で、売れっ子だった渡部をとりまく状況が一変したのはご存じのとおり。MCを務めていた情報番組『王様のブランチ』(TBS系)をはじめ、11本あったレギュラー番組をすべて降板。8年続いていた渡部の冠ラジオ番組『GOLD RUSH』(J-WAVE)はひっそりと打ち切りになった。
「自粛前には3社のCMに出演していたんですが、それもすべて差し替え、降板に。人気だったグルメ・オンラインサロンは解散。ブログも閉鎖して、世の中から渡部さんの存在が完全に消されてしまいましたからね。
違約金もすごかった。一緒にウォーターサーバーのCMに出演していた上戸彩さんの事務所にも“迷惑料”を支払ったそうで、軽く億は超えていましたから。全額、事務所が肩代わりして支払ったと聞いています。本当に家族以外のすべてを失いましたよ、渡部さんは」(テレビ局関係者)
懸命に働く佐々木希の姿
渡部が自宅の外に出るのは、保育園への息子の送り迎えか犬の散歩くらい……。自業自得とはいえ、寂しすぎる日々を送る渡部になり代わり、一家を支えているのは佐々木だ。
「そうとうショックだったはずなのに、あの事件の後も何事もなかったかのように1度も仕事を休まなかったですから。それどころか、『笑点』にゲスト出演して“変顔”まで披露しました。これまでの希ちゃんからは考えられない仕事までこなしていて。“私が頑張らないと”と思っているんでしょうけれど、正直ちょっと痛々しくもあって」(前出・テレビ局関係者)
そんな一家に最近、大きな動きがあった。渡部が「12月に復帰する」というのだ。NHKの『紅白歌合戦』と人気を二分する大みそかの“風物詩”への出演が計画されているという。
「日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の年越し特番“絶対に笑ってはいけない”に渡部さんを出演させるというんです」(日本テレビ関係者)
説明するまでもないが“笑ってはいけない”は、ダウンタウンの松本人志と浜田雅功、ココリコ、月亭方正が出演する人気シリーズ。警察官や新聞記者、ホテルマンといったさまざまなジャンルの新人に扮し1泊2日で研修へ。豪華ゲストたちが繰り出す仕掛けに思わず笑ってしまったら「アウトー!」の掛け声とともに厳しいお仕置きを受ける……という大みそか特番だ。
「実は、これまでも“笑ってはいけない”では不倫発覚で窮地に追い込まれた芸能人たちがサプライズ復帰しているんですよね。“4WD不倫”の原田龍二に“アパ不倫”の袴田吉彦も自ら不倫をネタにするコントをやって、“禊”にしてきましたから。渡部さんも同じレールで、ダウンタウンに助けてもらおうということなんでしょう」(日本テレビ関係者)
とはいえ、日本中がひっくり返った大騒動となったのは約半年前のこと。別の日本テレビ関係者は首をかしげる。
「さすがに早すぎ。ちょっとありえないんじゃないですか? そもそも今年は“笑ってはいけない”自体、コロナのせいで放送されるかどうかすらも発表できていない状況ですからねぇ……」
渡部さんに禊をさせましょう
だが、取材を進めていくと、渡部の復帰計画が着実に進んでいることをキャッチ。
「“笑ってはいけない”は今年ももちろんやります。収録日もすでに決まっていて、11月18日。ただ、さすがにこのコロナの感染状況下で例年のようにロケに行く決断はできません。それで、都内のスタジオ内に出演者もスタッフも泊まり込んで撮ることになったんです」(バラエティー番組制作会社関係者)
大がかりになる“笑ってはいけない”の制作には同じ日本テレビの人気番組『行列のできる法律相談所』のチームが毎年参加しているという。渡部がかつてレギュラー出演していた番組だ。
「彼らの制作会議で渡部さんの名前が挙がったのは10月末でした。“渡部さんにコントをやってもらって禊をさせましょう”と。11月8日には、渡部さん本人を交えて1度打ち合わせをする予定だったそうなんです。渡部さんとしては旧知のスタッフがいて、しかもサプライズ復帰がもはや定番化している番組からのオファーは“渡りに船”だったでしょうね」(同・バラエティー番組制作会社)
渡部の復帰に猛反対したのは
だが、この早すぎると指摘された復帰に強く反対している人物もいた。佐々木の所属事務所の芸能界で“ヤリ手”と言われる女性社長だ。佐々木のいわば“育ての親”でもあり、社長本人がNHKの密着番組に取り上げられたことも。
女性社長はこれまで渡部の“多目的不倫”について沈黙を続けているが、事務所の大事な看板女優の名前に、そして心にも大きな傷をつけたことに怒り心頭だという。
「社長は渡部さんが今も謝罪会見を開かずにいることにも“筋が通っていない”と苦々しく思っているそうで。今回の復帰計画が耳に入ると“希が望むなら復帰はいいけれど、それなら渡部さんが会見するのが先でしょう”って。至極ごもっとも」(同・前)
週刊女性は、女性社長本人に直接話を聞いた。
「え!? それ誰に聞いたんですか? “会見を開くべき”なんて私個人の意見としても事務所としても言ったことはありません。佐々木希との関係上、渡部さんとつながりがあることはご存じのとおりですけれど、私どもの所属ではございませんので、渡部さんのお仕事のご予定については存じ上げません。
渡部さんの事務所さんに聞いていただくのがいいと思いますが……」
ならばと、渡部の所属事務所担当者に再三、連絡を入れたが、ナシのつぶて。このまま「渡部、アウトー!」は続くのか。それとも
㊟渡部が復帰するなら、街の公衆トイレの多目的トイレ掃除から始めるべき。それを半年間毎日続けてカムバックなる国民も受け入れる。どうだ?渡部、それができるか?
刑事事件弁護人 「生活のため」に請け負う弁護士も
NEWSポストセブン
「こんな奴を弁護するなんておかしい」「いくら金を積まれても弁護なんてやりたくない」「金のためとはいえ、弁護士も大変だ」──刑事事件の弁護人は、このように“なぜ加害者を弁護するのか”と批判にさらされることがある。
刑事弁護士を描いたマンガ『九条の大罪』(真鍋昌平/週刊ビッグコミックスピリッツ連載中)が話題となっている。その第1話では、飲酒運転でひき逃げ事故を起こした男の弁護人となった主人公の九条間人が、罪を軽くするための指南をするシーンが描かれている。
一般的に加害者を弁護することになる刑事弁護士は、“なぜ悪い奴を守るのか”と思われがちだ。今回、そんな「刑事弁護士」について、元東京地検検事であり、銀座高橋法律事務所の代表弁護士・高橋壮志氏に聞いた。
「かつてはオウム真理教による地下鉄サリン事件の裁判の時も、事件を担当した弁護士たちが批判にさらされました。こうした感情は、今に始まったことではありません。しかしながら、一般的な刑事裁判については、法律上、弁護人が必要とされています。検察官の見方が100パーセント正しいわけじゃないですから、反対の立場から主張することは必要です」
なぜ被告人側には、弁護人が必要なのだろうか。
「なぜ刑事事件の被告人に弁護人がつくのかというと、一般的には知られていないようですが、憲法に定められているのです。そして、日本の刑事手続きにおける大原則として『当事者主義』というものがあります。訴訟当事者が主導して証拠調べや事実関係の認定と法律適用、事実と量刑についての主張を尽くし、それを裁判所が判断するという枠組みです。
当事者とは、もちろん被告人と検察官ですが、一方の当事者の被告人はほとんどの場合、法律知識がありません。そのため被告人を弁護するために法律知識を有する弁護人が入り、当事者の対立構造の中で適正な手続きを保障することが必要になります。
だから憲法第37条で『刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる』と定められているのです。そして、私選弁護人に依頼することができなければ、国選弁護人がつきます」(高橋弁護士、以下同)
憲法で定められた手続きとはいえ、重大事件の被告人を担当することになれば批判にさらされ、しかも報酬もあまり高くないとされる刑事弁護は、やりたがらない弁護士もいるのではないか。
「刑事事件自体をやりたがらない弁護士は、けっこう多いですね。国選弁護人は、登録した弁護士しか割り振られません。たとえば『通常事件用名簿』『裁判員裁判事件用名簿』などがあり、その名簿に登録しなければ国選弁護人をやることはありません。その名簿に載せていないという弁護士もたくさんいるのです。
一方で、いまは弁護士の数が昔に比べて圧倒的に増えていますから、国選弁護の事件が取り合いになっています。かつては国選弁護だけで生活していた弁護士もいたようですが、最近では抽選になることもあります」
刑事弁護を専門にする弁護士も最近では出てきているが、生活のために刑事弁護を受任するケースは少なくないという。
では、果たして実際に、弁護士の指示で証拠を隠蔽したり、黙秘させたりするようなことはあるのだろうか。一方で、検察側においても、かつては大阪地検の証拠改ざん事件のような事件もあったわけだが──。
「例えるなら検察は『攻撃』で、弁護人は『防御』。法廷での両者の攻防で真実を解明していくわけです。もちろん検察官は公益の代表者なので、白いものを黒にするわけでもないし、無罪の可能性のある事件を有罪にするわけではない。量刑についても、何がなんでも重くしようとか、量刑相場的に執行猶予でもいいのに、無理やり実刑を求めようというように、少なくとも僕自身は考えていませんでした。
それは弁護人の側も同じです。立場は違えど、適正な量刑・適正な手続きに向かっていくという根本的な目的は検察側と同じだと思います。でも、それを理解してやっている人ばかりかと言うと、そうではないですね」
では、刑事弁護人の腕の見せ所とは、どんなところに現れるのか。
「例えば、ある被告人に対して、警察官や検事の厳しい取り調べが続いているとします。そのとき、きちんと被告人と接見し、どんなことを聞かれているか尋ね、状況に応じた適切なアドバイスをすることはとても重要です。接見で被告人から話を聞くことで、検事の考える『事件の見立て』が見えてきます。それに対して、弁護人の立場から適切な助言をする。それをきちんとやっていなかったばかりに、被告人が重い罪で起訴されたりする場合もあります」
前述の『九条の大罪』の第2話には、警察の職務質問を受けた男が、弁護士に助けられるシーンがある。主人公の弁護士・九条は「(職務質問で)長時間のとめおきは違法です」と警察を追い払う。そもそも実際にも、令状なく違法に収集された証拠品については、証拠としては扱われないという。高橋弁護士は下記のように続ける。
「適正な手続きを踏まずに集めた証拠がないかをチェックするのも弁護人の重要な役割です。法に則った手続きが行われているか、きちんと把握することは冤罪防止にも繋がります」
憲法に保障された刑事被告人の権利は守られるべきだが、弁護士が罪を帳消しにしてくれるわけではない。しかしながら、人を傷つけるつもりがなくとも、交通事故を起こしてしまう場合もあれば、無実であるにもかかわらず、加害者であるとの疑いをかけられることもあるかもしれない。図らずもそんな立場になった時には、誰しもが弁護士の存在を心強く思うことだろう。
㊟私のように無実の罪を警察にでっち上げられて逮捕される者もいる。私がオリコン独立、音楽評論社を設立後の事件だ。
懇意にしていた「週刊明星」の記者から、「正次郎、警視庁の刑事知ってるよね。紹介してくれない?」と依頼があり、記者二人を親しくしていた警視庁の警部に紹介し、私のもう一つの事務所で引き合わせた。
私は話しの内容には興味はなく、3人のお茶入れをしたりしていた。それから一か月後、明星の記者から、
「正次郎ご免。俺たち鰐淵晴子が拳銃不法所持」って記事を書いて、告訴されて逮捕されたんだ。それで検事から『警視庁の警部を紹介したのは誰?』と聞かれ、正次郎の名を出しちゃったから、近いうち検事から呼び出しがあると思う。申し訳ない」
と電話。
案の上、数日後、検察官から呼び出しが。。。が、検事も良く調べていて、私が話の内容もまったく知らないのを理解して、
「警視庁の警部を相当厳しく叱りつけましたから。。。渡邉さん、気をつけてください。警察はタチの悪いのが多くてあなたにしっぺ返しをする可能性がありますから」
と。まさかそんなことが。。。。と思ったらそのまさかが起きたのだ。
或る日、新橋の会社に築地警察の刑事数人が押しかけ、私を逮捕したのだ。おかしいのは私の会社の管轄は愛宕警察なのに。、築地警察が来たこと。
それと事務所を連れ出す時、係長なるヤツは、
「渡邉、警視庁の鵜飼警部を知ってるんだって?」
と、週刊明星に紹介した警部の名を出したのだ。
「ああ、親しいよ」
で終わったのだが、後に判ったのだが、この質問をした係長が、私と親しい本庁の警部の部下で昇進し、築地警察の係長に栄転し、そのお祝いに本庁の鵜飼警部が私を逮捕させ、しっぺ返し出たのだ。
ところが、私は正義感が人一倍強く。気性も激しいから築地警察も、検察官も参ったようだ。あきらかにでっち上げ罪に激怒した私は。検察官に対して40分以上も怒鳴り上げ、指を付きつけ、
「こんな無実の罪で私を起訴するならやってみなさい!あなたを一生許さないし、徹底追及する!!」
と。。、検事の顔が歪んで震えているのが判る。隣の書記官が、
「あなたは普通でもそんな言い方をするんですか?」
「バカなことを言うな。こんな事実無根をでっち上げ、無実の罪を着せようなどとやるから言葉が厳しくなって当然だろ!」
その日から取り調べナシが15日間も続き(この間、音楽業界を渡邉正次郎に脅され、金を取られた人はいないか調べ回っていたのだ。結局、一件も被害届無し)で不起訴。
国選弁護人ではあったが、弁護士と検事が昔の同期で、検事が弁護士に、
「7000人以上の犯罪者を取り調べてきたが、あれほど気性の激しい男は初めてだ」
と呆れていたらしい。
私は不起訴に持ち込めたが気の弱い人なら泣き寝入りするだろう。
この後、警察の言うなりに中傷記事を書いた某週刊誌を民事で提訴し、一審で50万円判決、まだ足りないと私が上訴し、高裁で70万円を分捕りました。築地警察のバカ係長は「提訴する」と通告に行くと、真っ青になりましたね。こいつの警察人生が栄転で大きな傷がついたのです。こういうヤツは絶対に出世できません。
勿論、本庁の鵜飼警部も吹き飛ばしたましたよ。
辞め検弁護士さんは初仕事で勝利。国の報酬以外に私も払いましたから大喜びでした。この時です、弁護士さんが、
「渡邉さんは誘導尋問がうまいですね」
と感心したんです。相手の3人の弁護士を手玉にとったのですから、私も「お前たちの頭で私に敵うはずがない、と意気揚々でした。
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竹中のお蔭で大臣になれた菅 義偉
竹中のお蔭で大臣になれた菅 義偉
菅総理は、売国奴、竹中部落平蔵の為の政治をやっているんです。
菅首相を操る面々 ぐるなび・楽天との関係と「Go To」
NEWSポストセブン
「総理のリーダーシップ」を印象づける菅義偉氏の改革の多くは、ブレーンらの意見を取り入れてきたとされる。政財官の人材を巧みに操る菅氏……だが、それは果たして本当の姿なのだろうか。菅氏を長年取材してきたノンフィクション作家の森功氏は、「菅氏はブレーンの言いなりになって、“丸呑み”してきただけ」と喝破する。辣腕の背後に操り人形の糸が見える──。森氏が“偶人宰相”の実像を暴く。
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「まるでお手盛りの文化功労者」
口さがない永田町雀の中には、そう辛辣に揶揄する者もいる。インターネットの飲食店紹介サイト「ぐるなび」の創業者で、今も会長を務める滝久雄の文化功労者選出が、斯界の文化人や芸能関係者より、むしろ政界で評判になっている。
〈長年にわたりパブリックアートの普及、「1%フォー・アート」の提唱、食文化の振興、ペア碁の普及など文化・芸術活動に多大な貢献を果たしたとして、2020年度(令和2年度)の文化功労者に選ばれました〉
ぐるなびの10月27日付〈ニュースリリース〉では、そう鼻を高くしている。パブリックアート、「1%フォー・アート」への貢献といわれ、なるほどと頷く人はよほどの物知りではなかろうか。滝が理事長を務める公益財団法人「日本交通文化協会」のホームページによれば、次のような意味らしい。
〈「1%フォー・アート」とは公共建築の建設費の1%を、その建築物に関連・付随する芸術・アートのために支出しようという考えです。最初に法制化したのは1950年代のフランスで、60年代になると他のヨーロッパ諸国やアメリカでも採用されます。(中略)「1%フォー・アート」は「パブリックアート」と密接に関連しており、「1%フォー・アート」はパブリックアートの振興・普及の大きな原動力となります〉
その法制化を働きかけた貢献が文化庁に認められたという話になるのだろう。ぐるなびも「文化・芸術活動に多大な貢献を果たしたことが認められたうえでの選出であり、個人的な関係や推挙によるものではないと認識、理解しております」(広報グループ)と答えている。だが、政界ではそうは受け止められていない。「お手盛り」の声があがる理由は、滝が菅義偉首相の古くからの後援者であり、首相就任からひと月半というタイミングのよさからだ。
太平洋戦争前夜の1940年2月、東京生まれ。都立小山台高校から東京工業大学理工学部機械工学科に進み、1963年4月にいったん三菱金属(現三菱マテリアル)に入社するが、1967年6月には実父の冨士太郎が経営していた「交通文化事業株式会社」(現エヌケービー)に入社する。2代目経営者であり、日本交通文化協会も父親から引き継いだ財団法人である。古くから滝を知るある実業家はこう説明してくれた。
「交通文化事業といえば何となく聞こえがいいけど、事業は鉄道の駅にある広告看板の製作および設置でした。父親の冨士太郎が、わけても旧国鉄時代からJR東日本に食い込んできた。駅ナカにあるベンチの背に金属製の看板があるでしょ。牛乳とか、石鹸とか、そんな看板広告を一手に引き受けていたんです。その事業を引き継いで大きくしようとしたのが、息子の久雄だったわけです」
滝は1975年にエヌケービー専務となり、父親の死後1985年には社長に就任し、名実ともに会社を切り盛りしていく。JRの広告事業とともに会社も大きくなっていった。そして、JRの事業が縁で菅と知り合ったようだ。
横浜市議時代からの縁
菅はといえば、滝がエヌケービー専務となるより一足先の1975年4月、神奈川県横浜市を地盤とする自民党衆議院議員の小此木彦三郎事務所入り。それが政治家としての原点である。
菅が秘書として仕えた小此木は横浜市議から国政に転じ、運輸政務次官や衆議院運輸委員長などを歴任し、中曽根康弘の腹心として行政改革や国鉄分割民営化に取り組んだ。国鉄長期債務特別委員長を務め、安倍晋太郎派の三塚博や加藤六月らとともに「国鉄三羽烏」の異名ととった中曽根派の大物運輸族議員である。
菅は1975年から10年あまり小此木事務所で働いた。その頃、小此木の秘書は7~8人おり、それぞれが旧国鉄、私鉄各社の担当となってきたという。折しも菅の小此木事務所時代の後半は、旧国鉄が分割民営化を控えていた頃であり、本人はのちのJR東日本の担当秘書となる。菅自身、そこから頭角を現していく。
1984年に小此木通産大臣秘書官に抜擢され、そこから1987年4月には横浜市議選に初当選する。かたやコンピュータによる情報技術を学んだ東工大卒の滝は、父親の事業を引き継いだあと、自ら「情報伝達メディアの創出」を社業として掲げた。
折しも、中曽根の電電公社民営化とともに通信回線が自由化されると、レストランなどの情報を提供する端末「JOYタッチ」を開発し、東京駅でも一等地の「銀の鈴」広場に設置する。この頃の菅と滝との関係について、先の実業家はこう言った。
「もとは小此木代議士が滝親子と付き合いがあったのでしょうが、小此木事務所で旧国鉄の担当秘書だった菅はそこで滝と知り合ったのでしょう。そうして、横浜市議になってからますます関係を深め、彼をスポンサーにしていくのです」
1996年1月、ヤフージャパンなどが創業され、日本にインターネットの幕が開くと、滝は6月、飲食店の検索サイト「ぐるなび」を開設する。そして菅はこの年の10月、衆院に初当選する。
280万円の献金
ちなみに滝の率いるエヌケービーは初当選した1996年から2012年のあいだ、菅が代表を務める「自民党神奈川県第2選挙区支部」と資金管理団体「横浜政経懇話会」に280万円を献金している。
また、菅と昵懇だった元TBSのジャーナリストが1916年に会社を辞めると、エヌケービーの関連企業が月額42万円の顧問料を支払ってきたことなどは、広く知られている。その2016年4月、滝は観光情報サイト「LIVE JAPAN」を立ち上げた。
これが、菅の肝煎りで、観光庁が推進してきたインバウンドをあて込んだ事業なのは言うまでもない。ある滝の知人はこう話した。
「滝氏はぐるなびと同時に『ぐるたび』という旅行情報サイトも立ち上げており、その流れに沿ったビジネスでしょう。今でいえば、コロナ対策のGo Toキャンペーンみたいなものです」
Go Toキャンペーンは「トラベル」「イート」「イベント」「商店街」という4事業がある。全国の飲食店の救済を目的としたGo Toイートでは、文字どおり、紹介サイトであるぐるなびが、うま味を得ている。
コロナ禍で飲食業がピンチになる中、ぐるなびもまた、9月の中間決算で前年4億円の黒字から54億円の最終赤字に転落。で、10月からGo Toイートが始まると、業績が急回復している。だが、そこにも裏事情がある。ある農水省の関係者はこう首を傾げる。
「初めGo Toキャンペーンは、経産省が電通を窓口にして4つの事業すべてを取り仕切る予定だった。しかし例のトンネル会社問題(*注)が発生して電通が6月1日になって下りてしまい、菅官房長官の指示で所管官庁それぞれで対応することになった。イートは農水省が対応することになり、まずぐるなびにヒアリングをしろとなった。6月10日頃、ぐるなびから話を聞き、7月の夏休み前から始めようとなったのです」
【*注/持続化給付金の手続き業務が、一般社団法人から電通に再委託されていた問題。この法人は電通が実質的に運営しており、再委託するためのトンネル団体になっているとの批判が上がり、電通は当面の間、経産省からの新規事業を受託しないことを発表した】
ところが、そこから事態が急変する。菅と東京都知事の小池百合子とのバトルだ。さらに農水省関係者が言葉を加える。
「トラベルと同じくイートも、当初は全国一律の一斉事業でした。だが、菅対小池の対立の末、菅さんが7月20日になって、キャンペーンから東京を外すと言い出した。それではぐるなびが対応できないのです」
どういうことか。
「Go Toイートの割引は、紙の食事券発行とサイト予約のポイント付与の2種類があります。紙なら全国共通食事券を都道府県ごとの自治体発行のそれにすればいい。しかしサイト予約の場合、ポイントを獲得した東京の人が全国どこでも使えることになる。サイトのシステムを変更しなければならなくなり、ぐるなびを始め予約サイトに負担がかかる。だからイートは東京を加えるまで待とう、となったのです」
つまり菅が東京都と揉めたせいで、事業のスタートが遅れてしまったわけだが、苦しいのは旅館も飲食店も同じ。受け皿となるサイトの都合で救済策が遅れてしまうのでは、本末転倒も甚だしい。
楽天とGo Toトラベル
10月1日から始まったGo Toイートのおかげで、ぐるなびの売上げは急増。14日までのネット予約の利用件数が前年同期比2.5倍となり、9月から3.6倍に伸びているというから、Go Toさまさまというほかない。
また黎明期からインターネットビジネスを展開してきた滝は、デジタル庁の新設を旗印に掲げる首相にとって心強い相談相手なのだろう。ピーク時の2017年3月期には、連結純利益で47億円の黒字を弾きだしてきた。
もっとも、ここ数年のぐるなびの経営状態は決して順調とはいえない。原因は個人SNSのインスタグラムの普及により、サイト情報の価値が失われたことにあるとされる。すでに昨年5月時点で、今年3月期決算は35億円の赤字見通しだと発表された。そこを救ったのが、同業者の楽天社長、三木谷浩史である。
会員数1700万人ほどのぐるなびに対し、楽天会員は1億人を超える。三木谷は2018年3月からぐるなびポイントを楽天ポイントに交換できるようにし、夏から資本提携を進めてきた。
創業者の滝の保有株を一部買い取り、楽天が15%を出資する筆頭株主となっている。滝自身は今も会長として残っているが、昨年6月に楽天の共同創業者である杉原章郎が社長に就いた。
言うまでもなく、三木谷もまた菅の有力なブレーンの一人だ。ぐるなびがGo Toイートで息を吹き返せば、楽天はGo Toトラベルのメインプレイヤーとなっている。自民党総裁選以降、菅が提唱している携帯電話料金の引き下げ政策は三木谷直伝とされるが、それよりずっと以前から二人はタッグを組んできた。
たとえば菅が第一次安倍晋三政権で総務大臣として初入閣した2006年の「通信と放送の融合政策」のときもそうだ。ネット業者として民放のTBSに提携を呼びかけた三木谷に対し、菅は「日本の将来を考えれば、通信と放送の融合法制が必要だ」と電波法や放送法、電気通信事業法など9本に分かれている通信・放送関連法を「情報通信法」として一本化したいと後押しした。
第一次安倍政権があえなく崩壊したため、楽天の放送事業への参入はなし崩しになった。が、第二次政権になると、三木谷は産業競争力会議のメンバーとして復活、医薬品のネット販売を掲げた。
それが安全性の面などからとん挫し、次に打ち出したのが、4番目の携帯電話事業者としての新規参入である。そうしていまや菅、滝、三木谷は持ちつ持たれつの関係を築いている。先の実業家が明かした。
「ぐるなびの滝と三木谷を引き合わせたのは、ある大手私鉄の会長です。菅首相の最大の後援者でもある」
新宰相の菅義偉はこうした業界のブレーンに囲まれ、政策を推し進めてきた。「縦割り行政」「既得権益」「悪しき前例主義」という3つの打破を打ち出し、国民が納得する規制改革を訴える。しかし、その正体は単に業界の要望を丸呑みしてきた古典的な利益誘導型政治に思えてならない。(敬称略 つづく)
【プロフィール】
森功(もり・いさお)/ノンフィクション作家。1961年福岡県生まれ。岡山大学文学部卒。新潮社勤務などを経て2003年よりフリーに。2016年に『総理の影 菅義偉の正体』を上梓。他の著書に『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』『ならずもの 井上雅博伝 ヤフーを作った男』など。
※週刊ポスト2020年11月20日号
㊟竹中・菅内閣。。。とんでもないワル政権としか。。。諸君、こいつらを地獄に叩き落とそうじゃないですか。
この記事を大拡大してください。特に親しい方にはそのまま送信してあげてください。皆さん、怒り狂い、『立ち上がろう!』と言い出し、声を上げると思います。やりましょうよ。晴れの日に散歩がてら、地下鉄「国会議事堂前」、有楽町線「永田町」駅に集まり、首相官邸までデモ行進し、声を張り上げましょう。健康に良いですよ。
歯周病が認知症の原因に?放っておくと
ダイヤモンドオンライン武馬怜子
2020/11/16 06:00
歯周病がアルツハイマー型認知症の発症に関係する可能性があるという研究結果が注目されている。歯周病は自覚症状がないまま感染しているケースも多く、30代では3人に2人というデータもある国民病。歯周病に詳しい、九州大学教授で歯学博士の西村英紀氏に話を聞いた。(清談社 武馬怜子)
認知症との関係は
引き続き研究が必要
「歯周病は成人のおよそ70%が罹患しているとよくいわれますが、これは軽度(初期)のものまで含めた割合で、おそらく真に問題となる歯周病は成人の10%くらいではないかと考えられています」(西村氏・以下同)
年齢や性別による違いも指摘されている。
「罹患率は40代以降で圧倒的に多くなります。男女差についてはそれほど言われていませんが、働き盛りの成人男性は、歯科受診をあまりしないことや、不摂生な生活習慣や肥満・糖尿病、また喫煙などの歯周病のリスクを上げるような環境にさらされているケースが多いので、より進行した歯周病を持つ割合は多いかもしれません」
先日、そんな歯周病に関して気になる研究結果が発表された。九州大学の研究チームによると、マウスに歯周病菌を投与したところ、アルツハイマー型認知症の原因物質であるタンパク質「アミロイドβ」が、投与していないマウスに比べて約10倍検出され、記憶力も低下したという。
歯周病は、これまでも多くの病の遠因となることが指摘されてきたが、認知症にまでその恐れが広がるとなれば、歯周病に悩む人にとっては心配なニュースである。
ただ、現時点では少し慎重になる必要がありそうだ。というのも、歯科疾患と認知症などを発症する脳機能との関係性は、大きく分けて2つの考え方があるからだ。
「1つ目は、高齢者など歯が抜けてかみ合わせ機能がなくなり、かむという行為がなくなった結果、脳に刺激が入らず機能障害が出るのではないかとする考えです。これは『廃用萎縮』といわれ、使わなくなった器官の組織が萎縮して機能不全に陥るという考えです。寝たきりの高齢者の筋肉などがその典型で、いざ立ち上がろうとしても力が入らなくなるのと同じ考えです。
2つ目は、歯周病による感染や炎症の波及で、今回の一連の報道もこの考えに基づいています。ただ、多くの研究に見られるように、今回行われた実験も特定の細菌種(今回は歯周病菌)を多量に動物に投与して行動パターンを見るというものでしたが、実際の歯周病ではそのような非生理的血中濃度の上昇を伴う持続的な菌血症は見られません」
菌血症とは、血液を通して菌が体内に入る現象のことである。
「菌血症は歯ブラシをしただけでも一過性に起こります。歯科治療でも起こるとされます。ただ、通常30分もしないうちに、血中に入った菌は検出できなくなるとされています。特に血中から脳へは『血液脳関門』と呼ばれるバリアがあり、物質は簡単に脳内に入れません。歯周病による局所の感染症(炎症)で一過性に菌血症が起きたとして、他の組織に影響を及ぼすことなく簡単に脳内移行することは考えにくく、どうやって脳内に入るのか、明確な感染経路を示す必要があります」
西村氏は、現時点で「廃用萎縮」「血液感染」双方の考え方にまだ不明な点が多く残されているため、引き続き基礎、臨床研究の両面からのアプローチが必要であると強調する。
放っておくと怖い歯の感染症
向き合うことがケアの近道
とはいえ、歯周病はさまざまな病気との因果関係がすでに確認されている。最も有名なのが糖尿病との関係だ。
糖尿病に伴う症状で菌を食べてくれる白血球の働きが弱まるため、歯周病菌の増殖が早まり、歯周病が進行。加えて、歯周病感染による炎症で血糖を下げる働きがあるインスリンの効果を弱めてしまうので、結果的に糖尿病も重篤化するという悪循環が起こってしまう。
歯周病と糖尿病の悪循環状態を放置すると、糖尿病による合併症にも影響する可能性が考えられる。合併症にはさまざまなものがあり、失明、腎不全、神経障害や血行障害による足の切断など、恐ろしい症状を引き起こすケースもある。
「また、先ほど申し上げたように歯周病は感染症です。歯周病菌が直接波及する可能性が指摘されているのが、細菌が唾液や食べ物などと一緒に飲み込まれ、気管や肺に入って発症する『誤嚥(ごえん)性肺炎』です。細菌がなんらかの原因で血液中に侵入し、心臓弁に感染巣をつくる病気『細菌性心内膜炎』も怖いですね」
他にも狭心症、心筋梗塞、動脈硬化などの疾患も挙げられるという。
「歯周病は口臭や、最終的に歯を支える骨を溶かし歯が失われる疾患という捉え方のみならず、『全身に影響を及ぼす感染症』であるという捉え方にシフトする必要があります」
西村氏はそう警告し、早期の治療を促している。
歯周病予防に
簡単な方法はない
歯周病も虫歯も完全に防ぐためには、毎食後の口腔ケアだけで5分以上の手間を取られることになる。筆者自身、昨年から歯ブラシ以外に糸ようじ、マウスウオッシュなどを併用してケアを行い、歯周病ポケットを大幅に減らすことができたが、いまだにゼロにはならない。
「完璧に自分の力で汚れが除去できる人であれば、ほぼ問題になることはありませんが、おそらくそれ自体非常に困難だと思います。最も有効な予防法は毎日のケアに加えて歯科の定期受診です。3カ月ごとの受診が推奨されています」
では、個人でのケアで使う歯ブラシはどんなものを選べばよいのか。西村氏はいろいろな歯ブラシを試してみて、自分にピッタリのものを見つけることを推奨している。
「個人に合ったものを選ぶべきです。力を入れて磨く人は硬すぎると歯を削る恐れがあります。また柔らかすぎると実際に歯にあたっているかどうか感覚がつかみづらい場合もあります。ヘッドはあまり大きくない方が、小回りが利いていいように思います。定期検診時に指導を受けるのも有効です。
取り換えは、毛のない反対側から見て毛先が広がって、先が見えるようになったら換え時と一般に言われますが、分かりにくければこまめに月1回くらいのペースで交換するのはどうでしょう」
では、忙しいときでも手軽にできるマウスウオッシュの効果はどうだろう。
「口をゆすぐだけでは汚れは取れません。口腔内の細菌は『バイオフィルム』といって粘性の歯垢(しこう、プラーク)に埋まる形で歯の表面にこびりついているからです。もちろん歯ブラシなどで磨いた後に、汚れを一緒に洗い流すという意味では効果があるかもしれませし、香料などで口臭を一時的に緩和する作用もあります。ただし効果は一時的なもので、基本は歯ブラシによる除去が必要です」
溶けかけたあめ玉の中に細菌が生息している状況を想像すると分かりやすい。あくまでマウスウオッシュは歯ブラシの補助的なツールで、歯みがきに勝る口腔ケアはいまのところないようだ。
「残念ながら歯周病予防に近道はありません。専門家の力を借りながら、継続的に予防するのが一番です」
万病のもととなる歯周病。毎日の地道なケアで防いでいくしかないようだ。
(関連サイト)
九州大学大学院歯学研究院教授・博士(歯学)西村英紀氏
https://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K004950/society.html
㊟私のやってる事が皆さんの役に立つかどうか。。。私は歯磨きはいつも二種の歯磨き粉と使い、最後に塩でもう一度やります。
また、外出しない時は常に「ガム」を噛んでいる。テレビを見ている時、新聞を読んでいるときも、ブログ原稿を書いている時も。これは唾液を促し常に口の中を滑らかにするからです。ですから誤嚥は考えられません。加えて歯茎を強くすると自分なりに考えたのです。
それと散歩、買い物に出るとマスクは当然ですが、ガムは止めて、歩きながら、買い物をしながら歌を唄っています。大好きな「五木の子守歌」、西田佐知子の「アカシヤの雨が止むとき」等です。たまに、「五木の子守歌がおすきなんですか?」と声を掛けて来る主婦もいます。
あ、それから足裏を刺激する、昔で言う竹踏み、、、いま、100円ショップでは四角い将棋盤のような形の土台にツボを刺激する突起の点いた足踏み盤を売っています。これは大変イイですよ。これを気が付いたら何度も、もちろんテレビを観ながら5~6分。
皆さん、私は78歳を超えた独居老人ですよ。動けなくなったら終わりなんです。
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