どの国の政治家も汚職好き!!
マレーシアのナジブ前首相逮捕、政府系ファンド巡る汚職疑惑で
ロイター
[クアラルンプール 3日 ロイター] - マレーシアの汚職対策当局は3日、政府系ファンド「1MDB」からの資金流用疑惑を巡り、ナジブ前首相(64)を逮捕した。
当局によれば、ナジブ氏の逮捕は1MDBの元子会社SRCインターナショナルに対する調査に関連したものだという。
2人の関係者は、ナジブ氏は再拘留命令が出された後に自宅で拘束されたと明らかにした。
ナジブ氏の広報担当者からのコメントは現時点で得られていない。ナジブ氏はこれまで一貫して不正行為を否定している。
ナジブ氏は4日に起訴される見通し。関係筋によると、複数の罪で起訴される可能性がある。同氏は5月の総選挙でマハティール氏に敗北して以降、出国を禁止されていた。
ナジブ氏は2009年の就任直後に1MDBを設立。現在、少なくとも6カ国で資金洗浄などの容疑で捜査が進められている。米司法省が提訴した民事訴訟によると、約45億ドルに上る1MDBの資金がペーパーカンパニーなどを介した複雑な取引を通して洗浄された疑いがある。
マハティール首相(92)は前月、ロイターのインタビューに対し、当局は着服と公的資金を利用した贈収賄などの疑いでナジブ氏の起訴を目指しているとし、同氏に対しほぼ完全な嫌疑があると述べていた。
マレーシア警察はこれまでにナジブ氏に関連した建物などから約2億7500万ドル相当の宝飾品、ハンドバッグ、時計などを押収。当局は1MDBの捜査に関連して400を超える銀行口座を凍結している。
7月4日、保釈金を払い釈放され「私は無実」と。今後の展開が楽しみ。
㊟バカなんだね。汚職した金は信頼出来る友、知人に預けるべき。
1993年にゼネコン4社から9500万円を受け取った収賄容疑で逮捕・起訴された竹内藤男茨城県知事は、
同郷の水戸の老舗料亭の娘(日比谷の料亭、『一期一会』を経営)に預けて隠していた。茨城と東京…結びつかないと考えたのだろう。
ところが足がつき、日比谷の一期一会も家宅捜索され、全額押収されたことが報道された。実は、この一期一会、知人の紹介で何度か。。。女将とも親しくなっていたので。報道後、
「女将も、あの金、私に預けて置けば良かったのに…」
と冗談で口にすると、
「だって渡邉先生に預けたら全部使っちゃうじゃないですか」
だと。一緒にいた友人んまで、
「そりゃ言える」
と腹抱えてやがった。
日頃、銀座、赤坂で肩で風切っていたのを耳にしていたようだ。残念だった。
拉致被害者救出は絶望か!?
「拉致問題は解決済み」北朝鮮の金英哲氏 5月米側に
朝日新聞ソウル=牧野愛博
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北朝鮮の金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が「日本人拉致問題は解決済みだ」とする姿勢を、ポンペオ米国務長官に伝えていた。米朝関係筋が明らかにした。5月末にニューヨークで行った協議で伝えたとみられる。
北朝鮮は公式メディアで「解決済み」との立場を繰り返しているが、金英哲氏はポンペオ氏に「日朝間では、すでに終わった問題だ」とも伝えたという。
米朝関係筋は金英哲氏の発言について、「拉致への謝罪や一部の被害者の帰国など、可能な措置は全て行ったという立場を強調したかったようだ」と語った。
一方、金正恩(キムジョンウン)党委員長は、4月27日の南北、6月12日の米朝の両首脳会談で、日朝首脳会談に前向きな考えを示した。金英哲氏の発言には、今後の日朝交渉で有利な状況をつくるため、最も強硬な姿勢を示して日本に譲歩を促す狙いがありそうだ。
日本は米国に、日朝首脳会談の実現に向けた協力を要請している。ポンペオ氏の訪朝が実現すれば、金英哲氏との間で再び、日朝協議が話題になる可能性がある。(ソウル=牧野愛博)
㊟金委員長は「日本との交渉は当事者間でさせていただきたい」と突っ張るだろう。米国もそれ以上の圧力はかけまい。
緊急報!!北朝鮮は核開発を続けている? 米メディアが報道
アンドレアス・イルマ―、BBCニュース
北朝鮮が非核化を約束したにもかかわらず核兵器開発を続けているとの報道が、和平交渉への誠実さに疑問を投げかけている。
米情報機関からのリークによると、北朝鮮はウラン濃縮施設のアップグレードなどを行っているという。実際はどうなのだろうか。
疑惑の内容は?
米メディアが報じている疑惑は以下のとおり。
寧辺(ニョンビョン)にある北朝鮮唯一のウラン濃縮施設をアップグレードした
寧辺以外の複数の秘密の施設でもウラン濃縮を拡大している
弾道ミサイルの移動発射車両の生産を続けている
運搬と発射が容易な固形燃料エンジンを用いたミサイルの生産を拡大している
これらの報道の信用性は?報道「にすぎない」が、著名な北朝鮮専門家はこれらの情報を正確だとしている。
情報は米国諜報コミュニティーからの匿名の提供者に加え、北朝鮮の分析サイト「38ノース」による寧辺の施設の衛生写真の分析などからもたらされた。
米国科学者連盟の全米科学者連盟(FAS)の非常勤シニア・フェロー、アンキット・パンダ氏はツイッターで、「要約:寧辺や降仙(カンソン)その他の施設で遠心分離機が回っている。
弾道ミサイルの北極星2号は配備され続けている。
咸興(ハムフン)の固形燃料工場は大きく拡大している。驚いてはいけない。これは金(委員長)が新年の辞で話した核弾頭/弾道ミサイル生産と合致している」と分析した。
どれくらい深刻なのか
米マサチューセッツ工科大学の政治学教授で核拡散の専門家、ビピン・ナラン氏は、「これらの活動は、シンガポールの首脳会談でドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)氏との間で交わされた合意に反していない」と指摘する。
米朝首脳会談後の共同声明では、北朝鮮は朝鮮半島の非核化に向けて働きかけると合意しただけで、そのプロセスも段階的だとみている。
プロセスの詳細もなお、これから両国間で話し合う段階だ。
「これは一方通行かつ即時性のあるものには決してならない」とナラン教授は話す。
「金正恩が既存施設を運営するのは自由だ」
それでもなお、北朝鮮が核開発を続けているという報道は米朝会談の精神を傷つけるものと見なされ、北朝鮮がどれだけ非核化に真摯(しんし)なのかに疑問を投げかけている。
米誌「ディプロマット」の編集者でもあるパンダ氏は、
「ここあるより大きな全体像は、金正恩が1月の演説で核弾頭と弾道ミサイルの生産を続けるよう指示し、その通りに北朝鮮の核開発は続いているということ」
と説明した。
最も大きなニュースは?
固形燃料エンジンは移動に便利で、北朝鮮にとっては大きな前進となる。移動可能な発射台と合わせれば、北朝鮮はより早く設置でき、かつ韓国や米国から事前に関知されない場所からミサイルを発射することができる。
しかし、最大の暴露は、北朝鮮が秘密裏に持っていたウラン濃縮施設の詳細だ。今のところ、北朝鮮は寧辺の1カ所しかその存在を認めていない。
歩となる
他にも隠された施設が複数あるとの疑惑は長年あった。NBCが独占的に報道した米諜報機関筋からの情報によると、1カ所のウラン濃縮施設を確認したほか、少なくとももう1カ所、ウラン濃縮施設があるとしている。
ナラン教授は、「全ての施設について情報を全面開示せずに、知られている施設の閉鎖と引き換えに制裁緩和を得ようという戦略を北朝鮮が持っていることは想像に難くない」と話した。
「同時に、北朝鮮は秘密裏に隠された施設で(生産を)続けるだろう」
㊟金ドンは来るなら来い!!とみる。みなさん、我が国は戦場になるのは確実。覚悟を!!
“国会ごっこ”の国民民主無残!!
想像を絶する不人気 国民民主「党員・サポ」残留5%の衝撃
日刊ゲンダイ
まさか、これほどまでとは……。国民民主党の不人気ぶりに党関係者も衝撃を受けている。
先月30日、民進党新潟県連が常任幹事会を開き、県連として国民民主党に移行する手続きに入ることを決めたのだが、県連が行った意向調査によれば、所属する地方議員と党員・サポーター合計6200人のうち国民民主に残るのは、わずか5%の300人程度だったというのである。
国民民主党は今年5月、民進党と希望の党の一部が合流して結党した。地方組織も原則、そのまま新党に移行することになっていて、各県連が順次手続きを進めている。これを機に立憲民主に移ったり、無所属になる地方議員も出てきているが、残留率5%とはあまりに少な過ぎる。
もっとも、今の国民民主は政党支持率が1%前後に低迷。毎日新聞や日経新聞の6月の世論調査では、支持率0%だった。来年は統一地方選もある。党員・サポーターという“身内”も、もはや見限ったということか。
「所属議員の大半が離党してしまった県連では、それに伴って党員・サポーターもごっそり離れる傾向にあります。新潟は地方議員32人のうち国民民主に残ったのは9人ですから、仕方ないでしょうね。
新党移行で党員・サポーターは新たに一から集め直しています。今年は9月に代表選を行うので、いったん7月13日に締め切る予定。そこで党員・サポーターの人数を発表することになると思いますが、党幹部らが想像している以上の激減もあり得るとみています。
民主党の時代から党員・サポーターは衆院の支部長が一番熱心に集めてきた。衆院議員と支部長が激減した今、党員・サポーターを集めるのは簡単ではありませんしね」(国民民主党関係者)
「対決より解決」という独自路線で存在感を高めようとしている国民民主は、先週成立した働き方改革法をめぐって、立憲民主、共産、自由、社民の野党4党との共闘路線を離脱。自公が求める採決に協力し、法案に反対していた有権者から“裏切り者”呼ばわりされている。野党の分断成功に自公はニンマリだ。
国民民主は、これから審議入りの「国民投票法改正案」でも自公との密約説が囁かれている。野党ではなく“ゆ党”になるのか。党員・サポーター離れは加速するばかりだろう。
㊟「あなたたちなにやってんの!いつもいつも…」
と私は言い、
「仕事しなきゃダメでしょ。国会休んで何してんの!」
と玉木雄一郎の母親が叱った。
芸能人ってやっぱり変ですね!!
芸能人ってやっぱり変ですね!!
広瀬すず、竹内涼真、菅田将暉…人気女優・俳優はなぜ「フェチ」を暴露するか?〈dot.〉
AERAdot.
■匂いフェチ、鼻フェチ、ふくらはぎフェチ
W杯でサッカー日本代表がコロンビアに劇的勝利を収めた6月19日、女優の広瀬すずが20歳の誕生日を迎えた。翌日更新されたブログでは「見たことないものをいつか自分がみんなに見せれるように。がんばります」(原文ママ)と20歳の意気込みを語った。
広瀬といえば、くりくりとした大きな美しい瞳が印象的だが、そんな彼女自身が「目フェチ」であることを女性誌『ar』(6月号)で明かしている。目尻や目の下のラインをすごく見てしまうそうで、最近ではモデルのSUMIRE(22)の瞳の色が「キレイすぎてドキドキ」と同誌で赤裸々に告白した。
広瀬のようにフェチを告白している女優やモデルは多く、最近話題となったのは吉田羊(年齢非公開)の「匂いフェチ」だ。
「バラエティー番組に出演した際、『どんな物の匂いでも嗅いでしまう』と明かしました。特にお気に入りの匂いは『和菓子店の包装紙』で、インクが多めに使われているから“芳醇”な香りを楽しめるのが理由なんだそう。
人の匂いも好きという吉田さんは、『手の匂い選手権』を提案し、男性MC6人の手のひらをあり得ないぐらいの近さでクンクンと嗅ぎまくったんです。誰の手かはわからない状態だったのですが、『トマトの匂い』『線香の香り』など次々感想を述べ、スタジオの笑いを誘っていました。あんな美女が一心不乱に、他人の手の匂いを嗅ぎまくる画は、なんともシュールでしたね」(テレビ情報誌の編集者)
ほかにも人気アイドルやモデルがマニアックなフェチぶりについて“暴露”することは多い。
「HKT48の指原莉乃さん(25)は、ふくらはぎの筋肉がサッカー選手みたいな人が好きと公言していましたね。これは男性に限らず、女性でも鍛え上げられたふくらはぎに魅力を感じるそうです。また、モデルの滝沢カレンさん(26)は、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演時、『鼻フェチ』を告白。
ダウンタウンの松本人志さん(54)の鼻を『見るにふさわしい』と絶賛していました。鼻だけを写した8人の写真の中から、大好きな俳優アーノルド・シュワルツェネッガーさん(70)の鼻と高橋秀樹さん(74)の鼻を言い当て、生粋の鼻フェチぶりを披露していました」(前出の編集者)
■竹内涼真に菅田将暉、人気俳優たちも…
女性陣に負けず劣らず、独特の世界観で熱く語る若手俳優たちのフェチも興味深い。
竹内涼真(25)は、夏場に女性が「Tシャツの中をチラッと見る瞬間フェチ」、菅田将暉(25)は「鷲鼻フェチ」、DISH//の北村匠海(20)は「腕にホクロがある女性フェチ」であるとそれぞれバラエティーなど番組で告白している。
それにしても人気芸能人がフェチという、自身の特殊な嗜好をなぜ暴露したがるのか。芸能リポーターの川内天子氏はこう分析する。
「フェチとは性的嗜好を指す場合が多いですが、ファンや視聴者も『芸能人も生身の肉体を持つ同じ人間』と共感するのでしょう。似たような嗜好を持っていればなおさらです。女優や俳優たちも、自分のフェチと晒し、人間が誰しも持つアブノーマルな部分を少し見せることで、逆にファンや視聴者から親近感をもってもらおうという意図があるのではないでしょうか」
たしかに、紹介したような芸能人の数々のフェチを聞くと「実はそんなところを見ていたのか」と思う場合が多く、共感につながっているという面はあるだろう。芸能人のフェチ暴露は今後もしばらく続くかもしれない。(ライター・高梨歩)
㊟何だか気持ち悪い。。。私は少し鼻が悪い(顔も?)ので臭いは敏感じゃない。それで良いと思う。あばたもえくぼっていうじゃないですか。
敏感過ぎると大変ですよ。永田町の三原不順子や松島みどり、辻元清美、福島頬沁み穂、山尾パコリーヌ志桜里なんて咽るようなあの臭いをまき散らして歩いてるんですから。あ、岩下志麻も強烈だった。
議員辞めんさ!!路チュウも逃げ切ったんだから。。
議員辞めんさ!!路チュウも逃げ切ったんだから。。
細野氏、借用書なく5千万円受領 事後に証券会社が作成
朝日新聞
細野豪志元環境相(無所属)が昨年秋の衆院選期間中に証券会社から5千万円を受け取っていた問題で、資金提供の時点で借用書(金銭消費貸借契約書)が交わされていなかったことがわかった。証券会社の関係者は、借用書は事後的に、昨年12月ごろに同社側が作ったと説明している。
この資金について細野氏は「個人として借り入れた」としている。ただ、資金を受け取ってから3カ月以上、利子を支払っておらず、証券会社側も支払いを求めていなかったとされる。借用書を交わさずに多額の資金を受け取っており、「借入金」としての不自然さがより高まった形だ。
関係者の話では、衆院選公示後の昨年10月13日ごろまでに、細野氏の事務所が証券会社に借り入れの依頼をし、投開票日3日前の同月19日に5千万円が提供された、とされる。
朝日新聞が入手した証券会社の内部文書などによると、この資金授受をめぐって、事前に細野氏側から借り入れの申込書はなく、提供の際に借用書も作成されなかったという。その後、12月ごろになって申込書と借用書を証券会社側が作成し、秘書を通じて細野氏に押印してもらった、と内部文書には記されている。
証券会社の関係者の一人は「資金提供は一部の幹部しか知らず、あとから社内で問題になった」と証言。借用書などはその後に作られたとみられる。
㊟これじゃ自民党議員の悪口言ってられんでしょ?野党議員、しかも幹部なんだから自民議員とは違うとこ見せてくれんと。。。ま、赤坂の路地裏だから見えないと思って、あの淫乱混血山本モナと路チュウだもの。脇が甘いの!!
つい本心…津川雅彦、、、生き様そのもの!!
つい本心…津川雅彦、、、生き様そのもの!!
津川雅彦 朝丘雪路と来世でも結婚する?「それは勘弁!」
〈週刊朝日〉
もし、あのとき、別の選択をしていたなら──。ひょんなことから運命は回り出します。人生に「if」はありませんが、誰しも実はやりたかったこと、やり残したこと、できたはずのことがあるのではないでしょうか。昭和から平成と激動の時代を切り開いてきた著名人に、人生の岐路に立ち返ってもらい、「もう一つの自分史」を語ってもらいます。今回は俳優の津川雅彦さんです。
* * *
六つ上の兄貴が、最大のライバルでした。俳優長門裕之という兄がいなかったら、人生はぜんぜん違うものになっていたでしょうね。常に兄貴の存在が、私の中にはありました。
――深く絡みあい、対になるような二つの人生。そういう意味で、俳優津川雅彦にとっての「もう一つの自分史」は、兄・長門の存在なしには語れない。父は戦前の大スター沢村国太郎、母も元女優という芸能一家に生まれたが、本格的な役者の道に進ませたのは兄だった。
中学生のころは、役者という仕事に魅力を感じられなくて、新聞記者になりたかったんです。ならば早稲田大学に入りたいと、付属の早稲田高等学院に入学しました。
ところが、高校2年生のとき、日活から『狂った果実』に出ないかという話が来た。僕は断ったんだけど、兄貴に説得されたんです。
「この映画に出たヤツは必ず人気が出て俺のライバルになる。おまえがこれ一本で役者を辞めてくれたら、結果的にライバルを一人つぶすことができるんだ」って。兄貴は、すでに同じ石原慎太郎さん原作の『太陽の季節』に出て、人気者になっていました。……で、兄貴を助けるために「これ一本だけ」と引き受けた。
――映画は大ヒット。共演した石原裕次郎とともに人気スターになった。
雑誌社からかかってくる電話もほとんどが僕宛て。チヤホヤしてもらえるのがうれしくてね。一本だけで辞める約束も、新聞記者になりたいとの志も、すべて吹っ飛んじゃった。
もちろん、兄貴は面白くない。家の中は険悪なムードになり、とうとう兄貴は「日活を辞めて松竹に行く」って言い出した。ところが、兄貴は後輩やスタッフに好かれてたから止められて、「約束を破った津川が出ていけばいい」って話になった。
僕は、芸能界は顔さえよければどこでもスターになれるって思い上がってたから、「松竹に行くよ」って。ただ、後援会長で作家の村上元三先生からは「スターは祭りのみこしだ。みこしが勝手に足出して歩き始めたら、失格だ」と反対された。おっしゃるとおり、松竹には4年ほどいて、30本以上の作品に出たけど、一本もヒットしなかった。
当時の僕には、日活のアイドル路線が合ってたんですね。ただ、兄貴と違って大根だったからアイドル的人気がなくなったらそこでおしまいのはず。今日まで役者を続けていられるなんて奇跡ですよ。
――その間、兄の長門は今村昌平監督の『にあんちゃん』や『豚と軍艦』などに出演し、演技派としての評価を高めていった。
世間からは「兄は芝居がうまいが、弟は顔がいいだけのド大根」ってののしられた。たしかに兄貴には、天才的なうまさがあった。
大根の弟にとって兄の存在は圧力だった。しかし、まねのしようがない兄の個性ある役者っぷりがあったからこそ、僕も自分のやり方を探し続けることができたわけです。
――一方、兄の長門も弟を意識していた。1969年、デヴィ夫人との不倫熱愛が報じられ、世間の注目が弟に集まったときのことだ。
女性週刊誌の表紙に「結婚か!?」なんて書かれてね。愛してはいたけど、結婚する気持ちはまったくなかった……。僕は芸能記者たちを相手にしなかったが、兄貴は記者たちを応接間にあげて、紅茶まで出してもてなすから、みんなが集まる。
さらに、兄貴は「あの二人は結婚するよ」なんて、いいかげんなリップサービスまでする。そんな些細なことでも、僕の人気を落とそうとする敵意を持っていたんだ、と驚きましたね。
この件で僕は「嫌いな役者日本一」にランクされちゃったのが、つらかった。かわいがってくれた監督まで「今はちょっとねえ」と使ってくれない。仕事が一本もなくなった。
――だが、この出来事が、役者としての転機となる。二枚目を脱し、名優としての道を歩み始める。
朝日放送のプロデューサーが「そんなに憎まれてんなら敵役をやれ。『必殺仕掛人』という番組をやるから、それに出ろ」って言ってきた。不倫熱愛でたたかれているが、それも宣伝になるに違いない。喫茶店でもみんなが話題にしている。このすごいパワーを生かさない手はないぞってね。僕としては、四の五の言っていられなかった。
そしたら、その敵役が評判になって、シリーズごとに何度も出してくれる。毎回、印象に残る面白い殺され方を必死で考えましたよ。
敵役をシリーズで演じて、初めてその楽しさがわかりました。悪いヤツってのは、最初に好感を持たせておいて、後で裏切る。二枚目だと最初から最後まで変われないからね。
あるとき、公衆トイレで、掃除のおばちゃんが僕の顔を見て、憎々しげに「こいつは嫌なヤツなんだよ」って言ってくれた。役者冥利に尽きるとはこのことだと思えたね。
――脚本家のジェームス三木、映画監督の伊丹十三、作家の渡辺淳一との出会いも大きかった。
伊丹さんにはセリフを完璧に臓腑にたたき込む大切さを教わった。セリフを覚えないと軽い芝居ができない、自在に演じることもできない、ってね。渡辺先生は、「男々しいと書いて、“女々しい”と読む。男は本来卑怯でうそつきでズルいもんなんだ。そういう男を演じられるのは津川、おまえしかいない」ってかわいがってくださった。
ジェームス三木さんとのお仕事では、NHK大河ドラマ『葵 徳川三代』の家康役が最高だった。台本のト書きには「爪を噛むのが癖」と書かれてた。それをヒントに、家康の「鳴くまで待とう」と言われる気の長いイメージを払拭し、せっかちな家康を演じて、面白かった。
新派の花柳(章太郎)先生に「僕は、不器用でダメなんです」と言ったら、「不器用は努力しないと器用になれない。その努力が魅力になる」と言ってもらえた。伊丹、渡辺、ジェームスのお三方は、そういう不器用な津川雅彦を気に入ってくれたのかもしれない。
――人生の後半は仲がよかった兄も2011年に他界。今年4月には、妻で女優の朝丘雪路(享年82、本名加藤雪江)さんが亡くなった。
雪江はワガママで厄介者だが、根っこがかわいい女でした。結婚したこと、娘を産んでくれたこと、45年共に暮らせたこと、すべては因果関係でつながっていて、良いことも悪いこともあったがすべて必然だった。感謝あるのみ。
60歳までは死が怖かったが、それは、まだ生きたいという未練があったからでね。今はもう怖くない。死は自分の意思ではどうにもならない。偶然生まれてきたんだから、死ぬときも偶然じゃないと帳尻が合わない。人生も精いっぱい充実させないと、この世に送り出してくれた神様に対して申し訳ないと思う。
もし生まれ変わってもまた雪江と結婚したいかと言われると、それは勘弁してもらいたい。せっかくなら新しい相手にしたいよ。ハハハ。
(聞き手/石原壮一郎)
㊟兄の長門裕之とは本当に仲悪かったものね。俳優の親子、兄弟ってのは怖いぐらい仲悪いんですよ。慎太郎と裕次郎も口も利かなかったし、渡哲也と渡瀬恒彦も最悪だった。無理して一度だけ共演したけど渡瀬は嫌々だった。
極め付けは松本白鷗(幸四郎)と鬼平犯科帳で一躍人気スターになった中村吉右衛門。吉右衛門が幼少の頃、養子に出されたのだ。それが原因ではないだろうが、私が見たのは某テレビの『忠臣蔵』で,大石内蔵助が幸四郎。吉良上野介が吉右衛門。
会見場も幸四郎は最前列の真ん中、吉右衛門は会場入りが最後。座った位置は遥か後ろ、そこに席を設けてあったのだ。勿論、顔を見合わすことも言葉を交わすこともできない距離。。。関係者、ピリピリしたました。。。
思い出なんて捨てっちゃえ!!
高橋真麻 洋服3分の1、食器半分を断捨離…33トン分処分の両親に続き
デイリー
フリーアナウンサー・高橋真麻が30日、ブログを更新。断捨離をして洋服を3分の1、食器を半分捨てたことを明かした。
真麻は今年1月に父で俳優の高橋英樹とともにテレビ出演した際、父に「断捨離をしてくれ」と頼み、実際に冷蔵庫や洋服など「全部で33トン。4トントラック8台分」(英樹)の断捨離を決行したことを明かしていた。
この日のブログでは「両親に33トンの断捨離をして貰ったのは既にご存知の方も多いと思います。で、私も断捨離始めました」と両親に続いて自身も大量の断捨離を行ったことを報告。「食器は半分 DVDや本、洋服は3分の1強 家具もそこそこ」処分したという。
もともと大学時代の服など、思い出がつまった品々を大切にとっておくタイプだった真麻。「シンプルライフを目指しています。」と断捨離の目的を記した。
㊟いい事です。思い出に浸っている時間はありません。私も3年前に断捨離しましたよ。あ、私の場合、孤独死だから終活でした。
遂に“文面”に!!醜ゴキ野望を叩き潰せ!!
遂に“文面”に!!醜ゴキ野望を叩き潰せ!!
中国がこれまでの国際秩序を塗り替えると表明
JBPRESS
中国の習近平国家主席が、グローバルな統治体制を主導して、中国中心の新たな国際秩序を構築していくことを宣言した。
この宣言は、米国のトランプ政権の「中国の野望阻止」の政策と正面衝突することになる。米中両国の理念の対立がついにグローバルな規模にまで高まり、明確な衝突の形をとってきたといえる。
習近平氏のこの宣言は、中国共産党機関紙の人民日報(6月24日付)で報道された。同報道によると、習近平氏は6月22日、23日の両日、北京で開かれた外交政策に関する重要会議「中央外事工作会議」で演説して、この構想を発表したという。
この会議の目的は、中国の新たな対外戦略や外交政策の目標を打ち出すことにあり、これまで2006年と2014年の2回しか開かれていない。
今回の会議には、中国共産党政治局常務委員7人の全員のほか、王岐山国家副主席や人民解放軍、党中央宣伝部、商務省の最高幹部らも出席した。出席者には中国の米国駐在大使も含まれており、超大国の米国を強く意識した会議であることをうかがわせる。
■ これまでよりも指導的な立場に立つと表明
習主席はこの会議で
「中国は今後グローバルな統治の刷新を主導する」
と宣言し、
「国際的な影響力をさらに増していく」
とも明言した。中国独自の価値観やシステムに基づいて新たな国際秩序を築くと宣言している点が、これまでの発言よりもさらに積極的だった。
習氏の演説の骨子は、以下のとおりである。
・中国はグローバルな統治を刷新するための道を指導していかねばならない。同時に、中国は全世界における影響力を増大する。
・中国は自国の主権、安全保障、発展利益を守り、現在よりもグローバルなパートナーシップ関係の良い輪を作っていく。
・中国は多くの開発途上国を同盟勢力とみなし、新時代の中国の特色ある社会主義外交思想を作り上げてきた。新たな国際秩序の構築のために、中国主導の巨大な経済圏構想「一帯一路」や「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」をさらに発展させる。
・中国主導の新しいスタイルの国際関係は、誰にとっても「ウィン・ウィン」であり、互恵でなければならない。
習近平主席のこの新たな対外政策演説は、今後、中国がこれまでよりも指導的な立場に立って、新しい国際秩序を築いていくことの方針表明だといえる。具体的には「社会主義」という言葉を明確に打ち出しており、米国が主導して構築してきた現在の国際秩序とは異なる「グローバルな統治」を目指すことが明言されている。
だが、中国が構築しようとしている新たな国際秩序には、従来の米国主導の国際秩序にみられるような人権、自由、法の統治という普遍的な価値は明記されていない。中国は「社会主義」という標語の導入で、独自の国際秩序システムを推進しようとしているのだ。
■ 米国の指摘に「その通り」と応じた中国
米国のトランプ政権の中国認識を改めて確認すると、明白な対決の構図が浮かび上がる。トランプ大統領自身が2017年12月18日に発表した「国家安全保障戦略」での中国に関する記述には、以下の内容があった。この国家安保戦略は、中国を米国主導の国際秩序への最大の挑戦者として特徴づけていた。
・中国はインド・太平洋地域で米国に取って代わることを意図して、自国の国家主導型経済モデルを国際的に拡大し、地域全体の秩序を中国の好む形に変革しようとしている。
中国は自国の野望は、他の諸国にも利益をもたらすと宣伝しているが、現実には、その動きはインド・太平洋地域の多くの国の主権を圧迫し、中国の覇権を広めることになる。
・ここ数十年にわたり、米国の対中政策は、中国が既成の国際秩序に参加することを支援すれば、中国を自由化できるという考え方に基礎をおいてきた。だが、
この米国の期待とは正反対に、中国は他の諸国の主権を侵害する方法で自国のパワーを拡大してきた。中国は、標的とする他の諸国の情報をかつてない規模で取得し、悪用し、自国内の汚職や国民監視をも含む独裁支配システムの要素を国際的に拡散してきた。
・中国は米国に次ぐ強力で大規模な軍隊を築いている。その核戦力は拡張し、多様化している。中国の軍事近代化と経済拡張は、大きな部分が米国の軍事や経済からの収奪の結果である。中国の急速な軍事増強の主要な目的の1つは、“米国のアジア地域へのアクセスを制限し、自国が行動の自由を獲得”することである。
・中国は他の諸国を中国の政治や安保の政策に従わせるために、経済面での報酬や懲罰を使いわけ、秘密の影響力行使工作や軍事力の威嚇も行っている。インフラ投資や貿易戦略は地政学的な野望の手段となっている。南シナ海での拠点の建造とその軍事化は、他国の貿易のための自由航行に危険を及ぼし、主権を脅かし、地域の安定を侵害する。
米国政府は中国に対してここまでの警戒や懸念を表明してきたのである。これまで習近平政権はその米国の態度に対して、正面から答えることがなかったが、今回の対外戦略の総括は、その初めての回答とも呼べそうだ。
つまり、米国による「中国は年来の国際秩序に挑戦し、米国側とは異なる価値観に基づく、新たな国際秩序を築こうとしている」という指摘に対し、まさにその通りだと応じたのである。米国と中国はますます対立を険しくしてきた。
古森 義久
㊟古森氏の分析は筆者の読みとまったく同じ。古森氏は立場上、まだ遠慮?があって“中国の世界制覇”を言葉にしていない。世界中にゴキブリが繁殖しているだろう。ゴキブリこそ世界の覇者と思い込んでいるのだから、“馬鹿に付ける薬はない(これは昔の人から聞いた言葉)”である。
ここで思い出してください、保存、拡散、他言してください。
★2008年、米キーティング太平洋軍司令官(当時)が訪中した際に、中国軍幹部から
「太平洋を二分しよう」
と提案されたことを暴露しました。
そして、
★2013年6月に訪米した習近平はオバマ大統領に
「太平洋には米中二つの大国がすっぽり収まる」
と誘惑。
★2017年11月のトランプ大統領の訪中の際、習近平は共同記者発表で
「太平洋には中国とアメリカを受け入れる十分な空間がある」
と発言している。
多数のゴキブリ人不法滞在が問題になっていた頃、ご機嫌伺いか、民族運動諸氏に空気を入れていないかと事務所に顔を出した警視庁に出向している警察庁キャリアに、
「どう?不法滞在の中国人を30万人くらい逮捕して、船に乗せて太平洋の真ん中で船ごと沈めて、君たちはヘリで帰ってくればいいじゃない?」
と素晴らしい閃きを提案してやった。
唖然としたキャリア、
「渡邉先生は言うことが過激なんですよ!」
「どこが過激だよ。あなたたちも本心はやりたいんじゃないの?」
「先生、あまり右翼を煽らないでくださいよ。お願いします」
この詳細は『芸能人、ヤクザ、政治家は弱い者イジメが大好き』(グッドタイム)出版 アマゾン発売中)でお楽しみください。
サッチョウのキャリアが言うように、私の『夕刊フジ』の連載や月刊誌『政界往来』の連載は民族運動諸氏や大和魂を持つ若者たちに絶対の支持を得ていたのです。血沸き肉躍ると。。。立て、若者たち、イケ!若者たち!!
米と北、年内に険悪に、と予言!!その時何が、、、
米と北、年内に険悪に、と予言!!その時何が、、、
その時こそ第三次世界大戦。。。
金正恩が米朝会談後に「中国属国化」の道を選んだ理由
DIAMOND
米朝首脳会談から半月が過ぎた。このわずかな期間で、状況は大きく変化している。「歴史的」会談以降、北朝鮮を巡る米中ロのパワーバランスはどう変化したのだろうか?(国際関係アナリスト 北野幸伯)
● 金正恩は欲しい3条件を まだどれも手に入れていない
世界が注目した米朝首脳会談から半月がたった。この間、金正恩はまたもや習近平を訪問した。今年3度目である。北朝鮮は本当に非核化に向かっているのか?この疑問を検証する前に、少し復習しておこう。
6月12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談。共同声明の最重要ポイントは、
「トランプ大統領は北朝鮮に安全の保証を与えることを約束し、金委員長は朝鮮半島の完全非核化への確固で揺るぎのない約束を再確認した」
という部分だ(太線筆者)。もっと簡潔に言うと、「米国は北朝鮮の体制を保証し、北朝鮮は完全非核化すると約束した」。これが、ディールの核心である。
この米朝首脳会談、日本でも世界でも「大失敗だ」という意見が大半を占めている。しかし筆者は、前回記事(『米朝首脳会談、「具体性なし」でも評価すべき理由』)で書いたように、「大成功だった」と考えている。
「会談は失敗だった」と主張する人は、「共同声明文にCVID(=Complete, Verifiable, and Irreversible Denuclearization、完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄)の文字がないではないか」と憤る。「完全な非核化」という表現だけでは、不十分であり、金正恩の思うツボだというのだ。
そもそも、なぜ「CVID」という言葉が出てきたのだろうか?米国は、北朝鮮がウソをつくこと、すなわち
「非核化の約束だけをして制裁を解除させ、経済支援を受け、体制も保証させ、しかし核兵器は保有し続ける」
という状況になるのを恐れたのだ。
しかし、「CVID」であろうが「完全な非核化」であろうが、金正恩がウソをつくつもりなら、ウソをつくことはできる。大事なのは、「北が非核化を実行するまで、金が欲しいものを与えない」ことである。
そして、トランプは、金が喉から手が出るほど欲しがっている「制裁解除」「経済支援」を約束しなかった。「体制保証」は約束はしたが、それは「非核化」とセットだ。金が非核化しなければ、体制保証もない。
こう考えると、北朝鮮は今回の米朝首脳会談で何も得ていない。「体制保証」「制裁解除」「経済支援」――この3つが欲しければ、約束の非核化を実行するしかない。これで、「金は大勝利」といえるだろうか?
● 北朝鮮は過去のように 平然とウソはつけない
次に多い批判は、「非核化の具体的プロセスが決まっていない」というものだ。
しかし、考えてほしい。米国と北朝鮮は、68年間も「戦争状態」(うち65年間は休戦状態)にある。北の核問題は、およそ四半世紀も続いている。これらの長期的問題を、トランプと金が6月12日の朝10時から11時まで1時間話しただけで、すべて解決し、具体的タイムテーブルをつくることなど可能だろうか?
常識的に考えれば、そんなことは不可能だ。そして、そもそも非核化の具体的スケジュールを決めるのは、大統領の仕事ではない。だいたい、核の専門家でない大統領が、非核化の具体的プロセスを決めることができるだろうか?
国のトップの仕事は、方針を定めることである。トランプと金が「非核化すれば体制保証する」「体制保証すれば非核化する」と決めた。その後の具体的な話は、もっと下の実務レベルで行われるべきものだ。そもそも、「非核化の具体的プロセス」を決めるのは、トランプのミッションではなかったのだ。
そして会談後、早速米国は「具体的な話」を始めている。米政府は、北朝鮮に「核計画の全容を示せ」と要求している。(太線筆者、以下同じ)
<核計画全容「数週間内に申告を」、米が北に要求
読売新聞6/17(日) 20:08配信
米朝首脳会談で合意した北朝鮮の「完全な非核化」を巡り、米政府が北朝鮮に、核計画の全容を数週間以内に申告するよう求めていることが16日、わかった。 米政府関係筋が読売新聞に明らかにした。ポンペオ米国務長官は、早ければ今週中にも行う予定の北朝鮮高官との協議の場で早期の申告を改めて迫る方針だ。>
果たして、北朝鮮は「核計画の全容」を出してくるだろうか?現時点ではわからない。
しかし、出さなければ「金はウソをついた」ということになる。これは、トランプと金の会談で、金が「完全な非核化」を約束したから「ウソ」になるのであって、約束がなければ「ウソをついている」と批判することもできない。
もう平然とウソをつけないところまで金を追いつめることに成功したのは、米朝首脳会談の大きな成果だったといえる。
● 金正恩は3度目の訪中で 習近平から欲しいものを得た
そんな厳しい状況の中、金正恩は6月19日、北京を訪問した。3月、5月に続き、今年3度目の訪中。異常な頻度といえるだろう。
「米朝首脳会談は、金の大勝利!」という通説が事実であれば、この訪中の意味はわからない。しかし、「金は米朝会談で何も得ていない」ということがわかると、金の焦りが見えてくる。
金はトランプとの会談で、非核化の口約束だけで「制裁解除」「経済支援」を勝ち取りたかったのだろう。金正日の時代から、北朝鮮は大国を手玉に取り、欲しいものだけを手にしてきたのだ。しかし、安倍首相やネオコンのボルトン補佐官からアドバイスを受けていたトランプは、だまされなかった。
傷心の金は、習近平と会い、今度は大きな成果を得ることができた。中国は、北朝鮮への「独自支援」に前向きな姿勢を見せたのだ。
<<中国>北朝鮮への独自支援示唆 金正恩氏が訪中終え帰国
毎日新聞 6/20(水) 20:13配信
【北京・河津啓介】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は20日、2日間の訪中日程を終えて帰国した。金委員長は同日、北京市内で農業や地下鉄の関連施設を視察した。
中国側は北朝鮮に対する制裁緩和前に独自支援に動く可能性を示唆した。
金委員長は2日連続で習近平国家主席と会談。米朝首脳会談を果たした北朝鮮が、対米交渉と経済立て直しで中国との連携を強める姿勢が一層鮮明になった。>
独自支援を「示唆」というのは、控え目な表現だろう。「米朝関係が改善され、中朝国境での人・物の行き来が活発になっている」との報道を耳にした人も多いはずだ。すでに中国は、実質的な「制裁破り」をして、北朝鮮を助けている。
金の訪中目的は、「支援要請」だけではない。金は中国に、「体制保証してほしい」と願っているのだろう。
● 急速に進んでいる 北朝鮮の「中国の属国」化
これは、制裁解除以上に、金にとっては重要なことだ。北朝鮮だけでなく、米国もこれまで、しばしば大きなウソをついてきたからだ。
2003年、米国は「大量破壊兵器を保有している」「アルカイダを支援している」などの理由でイラクを攻撃し、フセイン体制を崩壊させた。しかし実際には、イラクに大量破壊兵器はなく、アルカイダとは無関係だった。
同年、リビアのカダフィ大佐は、核計画を放棄している。欧米との関係は著しく改善され、制裁も解除された。しかし2011年、カダフィは米国が支援する反体制派につかまり、殺されている(その他、仰天のウソについては、当連載バックナンバー『北朝鮮も警戒、米国の「嘘つき癖」が世界を不安定にしている』を参考にしてほしい)。
常識的に考えると、米国の「体制保証」の約束を信じるのは、ナイーブすぎる。そこで金は、米国に次ぐ大国である中国に「体制保証」を求めているのだろう。
たとえば、日本は経済大国だが核兵器を持たない。そこで、米国が「核の傘」を提供し、日本の体制を保証している。同じことは、欧州諸国にもいえる(ただし、同じ欧州でも、英仏は核を保有しているので事情が異なる)。それと同じように、世界第二の大国である中国にすり寄り、体制保証を確実なものにしようともくろんでいるのだ。
今後、米国の圧力に負け、北が本当に「完全な非核化」をしたとしよう(本音では、したくないはずだが)。米国は後に変心してカダフィを殺したように、今度は金体制を滅ぼそうとするかもしれない。
しかし、中朝関係が非常に良好であれば、どうだろうか?米国が北朝鮮を攻めれば、中国が黙ってはいない。米国は、核超大国である中国と戦争することはできないから、北朝鮮は安泰だろう。
北朝鮮が中国に接近するのは、小国として常識的な動きだ。しかし、そうすることで、北朝鮮が中国の「属国」になっていく。
● 世界第二の大国・中国が 北朝鮮を必要としている理由
北朝鮮の意図はわかったが、中国はどうなのだろうか?中国は、もはや世界第二の経済・軍事大国である。米国が没落すれば、「世界一の超大国」になることも夢ではない。
そんな中国にとって、天敵は一国しかいない。もちろん、米国だ。
こういう観点から北朝鮮を見ると、この国は「米国の中国侵略」を阻止してくれる、強力な「緩衝国家」であることが理解できる。
北朝鮮が崩壊すると、米軍が中朝国境に基地をつくり、北京にすぐ届くミサイルを配備するかもしれない。この悪夢を回避するために、金正恩には頑張ってらわなければならない。
では、北朝鮮の「核兵器保有」についてはどうだろうか?中国は、一貫して北朝鮮の核に反対している。しかし、その理由は、「核攻撃されるかもしれない」日米韓とは異なる。北朝鮮が中国を核攻撃するなどということは、あり得ないからだ。
中国が北の核に反対しているのは、「核拡散防止条約」(NPT)体制が崩壊するのを恐れているからだ。北の核保有がOKということになれば、日本や韓国の核保有がダメという根拠がなくなってしまう。だから、中国は反対するのだ。
いずれにしても、わがままだった金が従順になり、北朝鮮が中国の属国になるのは、習にとってめでたいことだろう。
● 金支援を誓うプーチンと文在寅 露韓パイプラインが北を利する
もう1つの大国ロシアは、どうだろうか。プーチンは6月22日、韓国の文大統領と会談した。
<露韓首脳会談>経済協力の検討合意 北朝鮮と3カ国で
毎日新聞 6/22(金) 21:19配信
【モスクワ大前仁、ソウル渋江千春】プーチン露大統領と文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領は22日、モスクワのクレムリンで会談した。今月の米朝首脳会談の結果を歓迎すると共に、朝鮮半島の非核化実現に向け協力していくことを確認。>
プーチンは、どうやら米朝首脳会談の結果を歓迎しているらしい。ちなみに、北朝鮮核問題に対するロシアの立場は、中国と完全に一致している。つまり、ロシアにとっても、「緩衝国家」である北朝鮮を守りたい。一方で、NPT体制を守るため、北の核保有には反対している。だから、トランプが北の「体制保証」を約束したことは、ロシアにとってもありがたい。
<経済分野では朝鮮半島での緊張緩和を想定し、両国は北朝鮮を経由し韓国へ通じる鉄道やガスパイプラインの建設計画を検討している。首脳会談に先立ち、露国営ガス企業ガスプロムは韓国側とパイプラインの建設について話し合いを再開したことを明らかにしていた。>(同上)
ロシアと韓国は、北朝鮮を経由し韓国に通じる鉄道、ガスパイプラインの建設計画を検討している。しかし、この話が非核化前に実現すれば、米国や日本にとってはまずい事態になる。北は、トランジット料を稼ぐことができるようになり、「非核化する理由」の1つである経済問題が一段落してしまうかもしれないからだ。
● 金を守る中ロ韓vs米国の構図 時間的余裕はあまりない
最後に大きな流れを振り返ってみよう。2017年、北朝鮮は核実験、ミサイル実験を繰り返していた。この時期、世界は北朝鮮への対応で、2つの陣営に分かれていた。1つは、日米を中心とする「圧力派」。もう1つは、中ロを中心とする「対話派」である。
しかしトランプが3月、「金に会う」と宣言したことで「圧力派」は消滅。今度は「対話の条件闘争」が始まった。日米は「CVID」を、中ロ韓北は「段階的非核化」を主張した。
「段階的非核化」は、「段階的制裁解除とセット」という意味で、「だましたい」金にとってはもっとも都合がいい。
6月12日の米朝首脳会談後、トランプと金は「米国は北の体制を保証し、北は完全非核化をする」ことで合意した。金は、望んでいた「制裁解除」「経済支援」を勝ち取れず、不満。「体制保証」も「完全非核化が前提」という、厳しいものだった。
そこで金は中国に飛んで習に経済支援を依頼し、成功。そして、中国に接近することで、自らの体制を保証してもらおうとしている。一方、プーチン・ロシアも、「緩衝国家」北朝鮮を守ろうとしている。
こう見ると現在は、北朝鮮非核化を具体化しようと圧力をかけている米国と、「金を守っている」中国、ロシア、韓国の3国に分かれていることがわかる。
これから北朝鮮核問題はどうなっていくのだろうか?
少なくとも、米朝首脳会談では共同声明で米朝ともに「約束」を交わしたから、ここでウソ・ホントの「基準」は設定された。金が約束通り非核化に向かえば、世界はよくなる。しかし、彼が具体的行動を躊躇すれば、米朝関係は再び悪化する。
そして、トランプが「金は俺をだました!」と判断するまでに、そう長い時間はかからないだろう。
北野幸伯
㊟筆者も北野幸伯氏と同意見。しつこいようだが以前から筆者は「金は核を手放すことは絶対にない。中国、ロシアを後ろ盾に米と対抗する」と配信し続けている。
予言す!!米中の友好ムードは年内に破綻し、険悪になる。その時、第三次世界大戦。。。6月上旬、プーチンが「2020年第三次世界大戦」を口にしたのは、そこまで読んでのことと見た。