「デモはテロ」石破暴言で露呈…秘密保護法案の隠された意図!!自民党、公明党、みんなの党は、スキャンダル隠しに世論弾圧を目論む?
先月27日に、目黒の地元の奥さんから、
「特定秘密保護法案が成立すれば、渡邉先生が真っ先にやられますよ!」
と電話があったことを紹介した。それがどうやら現実になりそうだ。それを証明したのが先の醜いロンパリ男・石破茂の『デモで叫べばテロ」発言だ。
政治家は自分のスキャンダルを暴かれるのを恐れているのだ。書いた記者は即逮捕する気なのだろう。スキャンダルを多く抱える古賀誠、二階俊博、石破茂、石原伸晃らは法案成立と同時に・・・。日刊ゲンダイ、東京新聞もその危険性を説いているので紹介する。
ひょっとしたら、民主主義国家の崩壊を食い止めた政治家として、歴史に名を残すかもしれない。自民党の石破幹事長が11月29日付のブログで、特定秘密保護法案に反対する市民団体のデモについて、〈単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらない〉と書いた。声をふりしぼって政府与党に反対を叫ぶ行為について、テロと同じと指摘したわけである。
とんでもない暴論で、さすがに野党も本腰を入れて追及する構えだ。裏切り者のみんなの党まで、「軽率のそしりは免れない」(渡辺代表)と石破を批判。「当然、法案審議にも影響が出るだろう」(維新の松野幹事長)といった声も出ている。法案の危険性を身近に感じてなかった国民も、これで目を覚ますだろう。その結果、希代の悪法が不成立になれば、石破の功績は大ということになる。
法大教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「ブログは石破さんの本音でしょう。常日頃から、議員会館周辺の市民団体の行為を苦々しく思っていた。仲間内でも『あれはテロだ』と話していたのかもしれない。いずれにしろ、突然、浮かんだ考えではないと思います」
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そもそも、特定秘密保護法は、デモをテロに分類できるようになっている。国民の多くが気づいていないが、石破のブログは間違っていないのだ。
■なんでも逮捕可能
同法はテロについて、「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動」と定義している。デモを「主義主張」の「強要」とすれば、立派なテロと認定できるわけだ。
しかも、テロとなるのはデモだけではない。大勢を集めて意見を言ったり、宗教や政治的な活動に勧誘するのもアウト。その手の催しを企画し、勧誘すれば、秘密裏に監視される。関係情報を漏らしたり暴いたりすれば逮捕ということになりかねない。
「図らずも石破さんは、特定秘密保護法案の隠された意図を明らかにしました。拡大解釈していけば、政府にとって不都合なことは、だいたいテロに分類できるように設計されている。非常に危険な法案なのです」(五十嵐仁氏)
石破は、デモをテロになぞらえた部分は「撤回する」としたが、撤回すべきはブログではない。法案そのものである。
市民運動で声上げれば 私たちテロリスト?
東京新聞2013年12月2日 朝刊
「市民運動で声を上げる私たちを、政府がテロリストと見ていることが明らかになった」。日本弁護士連合会は一日、新宿駅西口で特定秘密保護法案に反対する街頭演説会を開いた。登壇した弁護士たちは「絶叫デモはテロ行為」と自らのブログに書いた自民党の石破茂幹事長を批判。「市民が自由に声を上げられない世の中に絶対にしてはならない。廃案に追い込もう」と大きな声を上げた。 (加藤文)
演説会は午後一時に始まり、日弁連の山岸憲司会長ら六人が路上に止めたワゴン車の上に立ち、次々とマイクを握った。「特定秘密保護法 NO!」などと書かれたプラカードを手にした市民らが熱心に耳を傾けた。
江藤洋一弁護士は「ブログでの発言が何を意味するのか。それはこの法律が成立したら、市民運動で声を上げた人が捜査されたり逮捕されたりすることを石破氏が認めたということだ」と指摘。「自由闊達(かったつ)な意見が許されない社会になってしまう。そんな社会にしてはいけない」と声を張り上げると「その通りだ」と大きな声が上がり、盛んな拍手が湧き起こった。
海渡(かいど)雄一弁護士は「首相官邸前で脱原発を訴えたり、特定秘密保護法に反対の声を上げたりする人をテロリストだと言うのか。市民運動をテロとみなして取り締まっていく国にしようともくろんでいる」と強く批判した。
◆「まるでいじめの論理」聴衆から批判相次ぐ
演説を聴く人たちからも、石破幹事長への批判が相次いだ。
「何かの問題について、政府に意見を言う私たちがテロリストということなのか。そんなのは絶対におかしい」。東京都世田谷区のアルバイト田中文(あや)さん(27)は、あきれ顔で話した。府中市の女性(55)も「けんかを売っているとしか思えない。抗議の声を上げれば逮捕するよというような、まるでいじめっ子の論理だ。そんなに抗議運動をする人たちが怖いのか」。
豊島区の男性会社員(40)は小学六年の長男(12)を連れて演説会を聞きに来た。「特定秘密保護法に関する集会などに参加したことはないが、石破幹事長のブログを見て、日弁連の考えを聞いてみようと思った」と話す。「あんな人が国の中枢にいるかと思うと気味が悪い」と話した。
港区の大学教授の男性(57)は「政府の本音が出た。石破幹事長はある意味正直な人だ」と皮肉る。「要するに今日の演説会に顔を出しているような私たちをテロリスト呼ばわりするつもりだったということでしょう」と話していた。